■インフラへの影響と備蓄の必要性
今も被災地を悩ませているのが、水の問題。2月20日現在、2万戸以上で断水が続いているという。「風呂など生活に使う水はまだ足りていないと聞きます」
秦野市では、地震発生時に断水が発生しないよう、水道管などの耐震化工事を進めている。しかし、災害の規模が大きいと、水道管のつなぎ目が破損し漏水してしまうことなどが原因で、断水が避けられないことから、給水車による応急給水を行う体制を整えている。支援物資や給水が届くまでには、一定の時間がかかる。断水を想定した備蓄品の用意が必要だと大森課長は話す。「最低でも、1人当たり3日分、9リットルの水を備蓄してください」
支援物資が支給されるまでの数日間は、自助努力が必要となるため、水だけでなく食料品の準備も重要。普段から使う物を備蓄しておき、消費したら買い足すといった「ローリングストック法」がお勧めだそう。「日頃から食べ慣れた物の方が、避難所での生活もストレスなく過ごせますよね」
地震は待ってくれない。いつその時が来ても対応ができるように、今からできる備えをしておこう。
◎輪島市と志賀町の避難所に飲料水や生活用水を届けた
◎薬や衛生用品など自分に必要な物を事前に確認しておこう
■災害時の協力体制を強化 災害時応援協定[企業や団体を随時募集中]
本市では、大規模災害の発生時に迅速な対応ができるよう、さまざまな自治体や民間企業と134の災害時応援協定を締結しています。
◯自治体間の災害支援協定
災害時の相互応援(県外):東京都日野市、静岡県富士宮市、長野県諏訪市、静岡県伊東市、長崎県壱岐市、岩手県北上市、新潟県柏崎市、岐阜県関市など
県外自治体から物資提供や人的支援を受けることができる
◯情報伝達
災害情報の収集伝達など:秦野交通(株)、愛鶴(株)、LINEヤフー(株)など
緊急放送の実施:(株)ジェイコム湘南・神奈川
迅速に被害情報を収集し、被災者に情報を発信できる
◯物資供給
食料などの供給:秦野米穀小売商組合、生活協同組合コ-プかながわ、マックスバリュ東海(株)、(株)クリエイトエス・ディー、(株)ドン・キホーテなど
飲料水の提供:ダイドービバレッジサービス(株)、コカ・コーラボトラーズジャパン(株)
日用品などの提供:(株)アクティオ、(株)カインズ、イオンリテール(株)、日本機材(株)、(株)モンベルなど
災害時に必要な物資を迅速に受け取ることが可能に
◯医療福祉
医療救護班の派遣:秦野伊勢原医師会、秦野伊勢原歯科医師会
動物救護活動:市獣医師会
福祉避難所の設置:市内の障害者福祉施設、県立秦野支援学校
医療救護所で医療従事者から救護を受けることができる
◎災害時応援協定締結先の一覧などは市ホームページへ
【HP】https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000001047/index.html
問い合わせ:防災課
【電話】82-9621
■秦野市の支援状況
神奈川県や県内自治体、各種関連機関と連携しながら支援を行っており、今後も継続していきます。
◯1月
5日:かほく市と羽咋市に支援物資を搬送[1]
5日:義援金募集開始
9日:第1次緊急消防援助隊として消防職員を派遣(7人)[2]
10日:被災された方に対し市営住宅提供の受け付けを開始
12日:第2次緊急消防援助隊として消防職員を派遣(7人)
15日:第3次緊急消防援助隊として消防職員を派遣(7人)
16日:輪島市と志賀町に第1次応急給水活動を実施[3]
18日:第4次緊急消防援助隊として消防職員を派遣(7人)
19日:志賀町に避難所運営支援員として職員を派遣(1人)
21日:第5次緊急消防援助隊として消防職員を派遣(2人)
◯2月
1日:志賀町に第2次応急給水活動を実施
2日:志賀町に避難所運営支援員として職員を派遣(2人)[4]
7日:県央やまなみ地域における広域連携として輪島市に支援物資を提供
9日:志賀町に避難所運営支援員として職員を派遣(1人)
11日:志賀町に住家被害認定支援員として職員を派遣(1人)
17日:輪島市に第3次応急給水活動を実施
23日(予定):志賀町に避難所運営支援員として職員を派遣(1人)
◯3月(予定)
4日:志賀町に第4次応急給水活動を実施
8日:珠洲市に保健師を派遣(1人)
20日:志賀町に第5次応急給水活動を実施
[1] いち早く被災地へ
[2] 行方不明者の捜索活動に従事
[3] 断水時の支えに
[4] 被災地への物資の分配などを支援
※詳細は広報紙5ページの写真をご覧ください。
問い合わせ:防災課
【電話】82-9621