(議案審議は本紙1面・7面にも掲載)

◆[議案審議]《市議会における個人情報保護条例を制定》
▽議提議案第7号　秦野市議会個人情報の保護に関する条例を制定することについて

〈要旨〉
議会における個人情報の適正な取り扱いの確保について必要な事項を定めるとともに、議会が保有する個人情報の開示などを求める個人の権利を明らかにすることにより、事務の適正かつ円滑な運営を図り、個人の権利利益を保護することを目的として制定するもの。
なお、この条例は、令和5年4月1日から施行するもの。

〈本会議での反対討論〉
今定例月会議での可決は時期尚早であり、議論の場と時間が必要と考えるため反対する。

〈採決の結果〉
本会議　原案可決(賛成多数)

◆[議案審議]《共同消防指令センターの工事請負契約を締結》
▽議案第55号　工事請負契約の締結について

〈要旨〉
本市と伊勢原市による消防指令業務を共同運用するため、消防本部の既存車庫を解体した跡地に、車庫と指令センターを増築する工事について、請負契約を締結するもの。

〈付託委員会〉
総務常任委員会

〈委員会での主な質疑〉
[問]今回の伊勢原市との共同消防指令センターの建設工事は、物価高騰の影響により調達が不安定な資材などがあったため、応札しないと判断した事業者があり、2度にわたり入札が不調となった。完成時期の遅れを懸念するが当初計画していた工期への影響はどうか。
[答]当初の工期から約2カ月の遅れが生じたが、事業の実施に当たっての影響はない。また、令和5年度は、共同消防指令センターの建設に併せ、消防指令システムなどの導入に先立ち、システムの設計やメーカー選定などを行う予定である。
[問]本工事は、契約から5年11月8日までの約1年間が工期となり、工事期間中は、施設の中で使用できない箇所が生じることとなる。この間における出動体制への影響はどのようか。
[答]工期中、敷地内の余剰スペースを活用することに加え、車両の使用頻度などを考慮し、一部の車両を他の分署へ移動することも検討していく。工期中に消防力が低下しないよう、常に最適な体制を整えていく。

〈採決の結果〉
委員会　原案可決(賛成全員)
本会議　原案可決(賛成全員)

◆[議案審議]《個人情報の保護に関して法律に基づき制定》
▽議案第45号　秦野市個人情報の保護に関する法律施行条例を制定することについて

〈要旨〉
個人情報の保護に関する法律の一部改正により、個人情報の開示請求に係る手数料の額、その他の個人情報の開示、訂正と利用停止に関する事項などについて定めるため、制定するもの。
なお、この条例は、令和5年4月1日から施行するもの。

〈付託委員会〉
総務常任委員会

〈委員会での主な質疑〉
[問]制度の改正により、個人情報の開示請求を受理してから、開示の可否を決定するまでの期間を30日以内に延長するが、市民サービスや職員の事務への影響はどうか。
[答]令和3年度の実績では平均8日間で決定しているが、改正後もサービスが低下しないよう、引き続き速やかな決定に努める。また、職員の円滑な事務の進行に影響が出ないよう説明会を通して、新たなルールを周知していきたい。

〈本会議での反対討論〉
条例案の上程までに市民の意見を聞く機会を設けていないことなどから反対する。

〈本会議での賛成討論〉
開示請求後の早期決定に努めること、市民への啓発を積極的に行うことなどを要望して賛成する。

〈採決の結果〉
委員会　原案可決(賛成全員)
本会議　原案可決(賛成多数)

◆[議案審議]《消防団員に対する支給を「手当」から「報酬」へ変更》
▽議案第54号　秦野市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正することについて

〈要旨〉
消防団員の処遇を改善することにより、消防団員の入団を促進するとともに、その継続的な活動の維持を図ることを目的として、これまで費用弁償として支給していた出動手当を出動報酬に変更し、その額を引き上げるため、改正するもの。
なお、この条例は、令和5年4月1日から施行するもの。

〈付託委員会〉
総務常任委員会

〈委員会での主な質疑〉
[問]団員に対する感謝の意を表し、労働に対する謝礼という意味で、出動報酬を創設したことには意義があると考えるが、今回の改正において期待される効果についてはどのようか。
[答]近年、災害の激甚化などにより、団員一人一人の役割が大きくなっている。改正による支給額の増額なども含め、地域における消防団の存在意義や役割、やりがいなどが積極的に地域住民に伝わると考えている。

〈採決の結果〉
委員会　原案可決(賛成全員)
本会議　原案可決(賛成全員)