一般質問は、12月7日、8日、9日の3日間行われ、17人の議員が登壇しました。
一般質問は、2面から4面に掲載しています。(質問者の文責により、質問と答弁の要旨を掲載)
なお、各議員の記事にあるURLを読み込むと、一般質問の動画を視聴できます。(通信費は利用者の負担となります。)
■財源確保に向けた本市資源の有効活用を
【HP】https://hadano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1494
創和会 福森 真司
●一 安全でおいしい水道水の供給について
[問]法定耐用年数である40年を超えて水道管が更新時期を迎える中、安定した水道水を供給するための取り組みはどのようか。
[答]漏水の早期発見、水管橋・空気弁などの施設の定期点検により管路機能の維持に努め、予防保全型の管理の強化に取り組んでいる。
[要望]市民の日常生活、地域産業振興に欠かすことのできないライフラインである水道施設の適切な維持管理は大変重要である。市民共有の財産である豊富な地下水と、優れた先人が築いた歴史ある水道を誇りとし、適切な負担のもと、水道施設が適正に維持管理され、秦野名水を主要な水源とした水道水が安全・安心に提供されるよう今後も努めてほしい。
●二 低未利用地の有効活用について
[問]歳入確保につながる未利用地の有効活用はどのようか。
[答]積極的な歳入確保へ向けて売却や貸し付けを進めるとともに、秦野名水などの観光資源や特産品を活用し土地の持つ魅力を認識しながら有効性や可能性を検討する。
[要望]秦野の魅力である秦野名水などを地域固有の資源、ブランドイメージとして有効活用し歳入確保・歳出削減に取り組み、市民が生き生きと暮らす活力あるまち秦野を目指すため資源を有効に活用し適正な市政運営に努めてほしい。
■「親の経済力」ではなく「子どもの個性」によって選べるもう一つの公教育を作る
【HP】https://hadano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1495
無所属 伊藤 大輔
●一 教育について
[問]令和元年9月定例会で上小学校への※イエナプラン教育の導入についての話をした。イエナプランの理念には賛同してもらえたか。
[答]賛同している。2年8月に教育長が長野県佐久穂町にある先進校の私立大日向小学校を視察した。
[問]イエナプラン教育を推すのは、文部科学省から既に※一条校として認められた実績があり、3年4月には公立小学校で初となるイエナプラン教育校として広島県福山市立常石ともに学園が開校した。検討の状況はどのようか。
[答]一つの学校を特化させるのではなく、市内の小・中学校22校が、それぞれの強みを生かした魅力ある学校づくりの構築を図っているところである。
[問]上小学校に小規模特認校制度を導入した理由は何か。
[答]特色を生かす教育活動を通じ、地域の活性化を図るためである。
[意見]イエナプラン教育の導入を上小学校へ提案する理由は二つある。一つは特色を「もっと」生かすこと。「22色の色を持たせる」との答弁があったが、理念をうたうことが大切である。もう一つは生産年齢人口の増加。移住には「目玉=原動力」が必要で、それは教育移住である。秦野市人口ビジョンにおける将来推計によると、2035年の上地区の人口は1341人となり、「限界集落」となる。今から対策を講じるべきだ。
秦野市人口ビジョンにおける上地区の将来推計
■高齢者が安心して暮らせる交通の足の確保を
【HP】https://hadano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1496
公明党 山下 博己
●一 地域公共交通の拡充について
[問]高齢化の進行で、公共交通不便地域の高齢者の移動手段の確保が課題となっている。今後、公共交通のニーズ調査を実施し、福祉部局を交えて地域公共交通計画の策定を進めるべきだがどうか。
[答]今後、地域公共交通のニーズ調査を実施し、地域の実情や市民需要、観光需要などに即した持続可能な公共交通ネットワークの確保に向け計画の策定を進める。
[問]AIを活用したオンデマンド交通を導入し交通網の拡充に効果を生んだ事例を参考にして、事業者との協議を進めてはどうか。
[答]AIの活用で効果が期待できる部分もある。先進事例を注視しながら、本市に合った持続可能な地域公共交通の在り方を検討する。
●二 食品ロス削減の取組について
[問]まだ食べられる食品が大量に廃棄されている問題に対し、食品ロスの削減は重要である。削減へ向けた課題と取り組みはどうか。
[答]市民、事業者、行政が一体となって取り組むべき課題であり、庁内でも連携して進めていく。
[問]この取り組みは多くの部局に関係することから、明確な理念のもと、総合的、計画的に進めるための食品ロス削減推進計画を策定すべきと思うがどうか。
[答]先行自治体の効果や実効性を研究し、次期ごみ処理基本計画に食費ロス削減計画を位置付けることについて検討する。
◎用語解説
※イエナプラン教育…ドイツで始まりオランダで広がった、一人一人を尊重しながら自律と共生を学ぶオープンモデルの教育のこと。
※一条校…幼稚園や小学校など学校教育法第1条に定められた教育施設の種類やその教育施設の通称のこと。