■救急ワークステーション
令和2年10月から始まった「市派遣型救急ワークステーション」。
救急隊と病院が、更なる救命率の向上と後遺症の軽減を目的として一つのチームとなるこの取り組みについて、実際あった事例を添えて紹介します。
市派遣型救急ワークステーションとは、消防署から救急車1台と救急救命士を含む救急隊員3名が秦野赤十字病院に週4回派遣され、救急要請が入った場合に必要に応じて救急専門医が同乗する取り組みです。救急要請がない時間は、医師から直接救命処置や医療技術を学ぶなどの研修を行っています。
令和2年10月から令和4年7月まで計346件の出動があり、下の事例のような症状改善や救命につながったケースがあります。
◎ケース(1)
けいれんが持続している傷病者に対し、救急隊では使用できない薬剤を医師が救急現場で使用し、症状が改善しました。
◎ケース(2)
傷病者が大量出血していると連絡を受け出動。同乗した医師が、薬剤を使用し、痛みを早期に緩和しました。
◎ケース(3)
アナフィラキシーショックの傷病者に対し、迅速かつ早期の医療介入による治療により、重症化を防ぎました。
《救急ワークステーションのイメージ図》
▽119番
↓通報
「119番入電。重症の患者なので出動してください」
↓指令
▽秦野赤十字病院
→出動→搬送→病院
→待機時→病院内での実践的な実習
※詳細は広報紙3ページの図をご覧ください。
◆救急車を必要とする人のために
市では6台の救急車が稼働していますが、新型感染症の再拡大の影響で、救急車の出動が多くなっており、結果として現場への到着が遅れ、救える命が救えなくなる可能性があります。
緊急性がなく、自分で病院に行ける場合は、救急車以外の交通機関などを利用してください。ただし、すぐに治療が必要だと思った場合は迷わずに119番通報をしてください。
◆判断に迷ったら
急な病気やけがで、救急車を呼んでいいか判断に迷った場合は、消防本部(【電話】81-0119)に電話または全国版救急受診アプリ「Q助」を利用してください。
◆救急受診アプリ「Q助」
市ホームページまたはアプリストアからダウンロードできます。画面上で該当する症状などを選択すると、緊急度に応じた対応や利用できる医療機関、受診手段を情報提供します。
問い合わせ:消防管理課
【電話】81-8020