■講師が語る秦野の農業

伊藤さんは大学で農業を学んだ後、愛媛県の種苗メーカーに勤めた。仕事でピーマンやナスなどの果菜類を作っているうちに、「思い通りの農業がしたい」と発起。平成19年に出身である神奈川県内を回ったところ、渋沢丘陵の上、丹沢の山々を背景に市内が一望できる最高のロケーションにある現在の畑に巡り合った。さらには、はだの都市農業支援センターのサポート体制に魅力を感じ、秦野での就農を目指したという。「一つの窓口に相談すれば解決するのは助かりました」。その後、平成21年度の「はだの市民農業塾」を修了し、現在の畑で就農した。
「受講中に培った人のつながりには感謝しています」。平成30年から同塾の講師を務めている伊藤さん。抜てきされたのは、自らが受講生だった頃に、研修先としてお世話になった農家の推薦だったという。また、そこでできたネットワークが就農後にも生きたと振り返る。新規就農者は販路の確保に苦労することが多い中、「はだのじばさんず」に出荷できるのもありがたかったそうだ。
伊藤さんがやりたかったのは、規格に縛られない栽培。人口の少ない地方では、消費量の少ない地産地消より市場への安定供給が優先されるため、品種や規格をそろえる必要があったという。「土が付いていたり、長さがそろっていなかったりする方がおいしい物もあるんですけどね。農地がありながら、需要も多い秦野なら、好きな農業ができますよ」。都内に出荷する際の送料が安いのもうれしい点だと話す。
はだのコモンズ体験農園の利用者には、採れたてのおいしさを伝えたいと話す伊藤さん。「収穫のタイミングで味わいが変わる野菜とか、作ってみないと分からないことも教えます」とほほ笑む。他にも、プロならではの知識を携え申し込みを待つ。この体験をきっかけに、はだの市民農業塾へステップアップし、市内で就農する人が増えることを願って。
■農業に触れる体験
◯はだの市民農業塾

プロの農家などが講師
新規就農など農業参画を希望する市民を対象に開催する講座です。「新規就農」の他、市民農園などの利用を希望する人向けの「基礎セミナー」、製造販売を学ぶ「生産加工セミナー」の3コースがあります。
◯観光農園

今の旬はイチゴ狩り
イチゴやブルーベリーの摘み取り、落花生やサツマイモの掘り取り観光など、旬の農産物を収穫できます。
■〈利用者募集〉コミュニティ農園
利用期間:4月1日~令和9年3月31日
※3年間同一区画の継続利用可
区画数:
・ひばりヶ丘農園(ひばりヶ丘9-1付近) 7区画
・堀山下農園(堀山下514付近) 23区画
※いずれも1世帯1区画(15平方メートル)
注意:駐車場や水道施設はありません
対象:1年以上市内に在住し、耕作する土地を所有していない方(抽選)
費用:年3000円
申し込み:申し込み書(市役所西庁舎3階市民活動支援課、公民館、駅連絡所、市ホームページにあります)を、2月13日(金)までに〒257-8501市民活動支援課へ郵送または持参。【FAX】82-6793)も可
問い合わせ:市民活動支援課
【電話】82-5118
問い合わせ:はだの都市農業支援センター
【電話】81-7800

