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11月1日(土)、12年ぶりに本市で開催する全国報徳サミットに向けて、二宮尊徳と彼の意志を受け継いだ者の生涯と教えを紹介します(最終回)。
■第4回 報徳二宮神社を造った草山貞胤(さだたね)
文政6(1823)年に平沢の御嶽神社で生まれた草山貞胤は、36歳で神職を継いだ頃から葉タバコ栽培にも関心を持ち、苗床の改良や水車によるタバコ刻み機などを発案しました。
50歳頃からは、二宮尊徳の弟子の中でも特に優れていた福住正兄から報徳の教えを学ぶようになり、小田原に報徳二宮神社を造るため、共に募金活動を開始します。神社は明治26(1893)年に完成し、貞胤は初代社掌(神社の一切の事務をつかさどる人)となりました。
明治38(1905)年に82歳で亡くなるまで神職の傍ら産業振興にも力を注ぎ、特に葉タバコ耕作の改良で大きな功績を残しました。
問い合わせ:生涯学習課
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