■未来へつなげる
現在、結婚支援や妊娠・出産を健康に迎えるための支援に取り組む本市。目指すのは、子供や若者に「将来、秦野で子育てがしたい」と感じてもらえる街だ。秦野での子育てはメリットがたくさん。実例として、都内からUターンした家庭を紹介する。
◯秦野で子育て 櫻井さん家族の場合
秦野で生まれ育ち、都内で生活をしていた裕太さん。3年前、結婚を機に選んだのは、若い夫婦や子育て中の夫婦を対象とした定住化促進住宅「ミライエ秦野」でした。
櫻井裕太さん
孝美さん
結椛さん
・「ぽけっと21」で子育ての悩みも解消
・おしゃれな内観は若者夫婦にぴったり
・家賃4万5000円〜4万7000円
・隣接するカルチャーパークでは、子供が楽しめるスポットがたくさん
◎スーパーマーケットや公園が近くにあり、生活がしやすかったです。建物内に子育て支援センター「ぽけっと21」があって、よく利用していました。何よりありがたいのは手頃な家賃です。
《どっちを選んだ 住宅購入時の助成金》
・ミライエ秦野住宅購入助成金
住んだ月数37カ月×1万円 合計37万円
・〈採用〉はだのOMOTANライフ応援事業助成金
助成額:20万円
加算額:
・小学校卒業前の子供加算 10万円
・過去3年以内の婚姻加算 10万円
・親世帯が市内居住(1年以上)加算 10万円
合計50万円
◎市内に家を建てるときに使える助成金が何と2種類も。私たちは、はだのOMOTANライフ応援事業助成金を活用しました。
◎完成したばかりのマイホームでは、家族のにぎやかな声が響いています。
秦野の落ち着いた住環境は子育てに最適です。
◎「生活がしやすく、のどかで緑豊かな環境。娘をのびのびと育てられそうです」と語る櫻井さん夫婦。これからも秦野での子育てライフは続いていきます。
◯有識者が見る 秦野市の子育て施策
県立保健福祉大学
小林正稔 元教授
近年の子育て世帯は、共働き世帯の増加や地域の絆の希薄化に伴う孤立など、多くの課題を抱えています。国の「こども大綱」や県の「かながわ子ども・若者みらい計画」では、課題解決のための具体策が示されていますが、多岐にわたります。自治体には、あまたある解決策の中から、住民ニーズに合わせた選択が求められるため、施策の優先順位をつけることが困難です。
秦野市が今年3月に策定した「市こども計画」では、保育現場における1歳児クラスの職員配置について、国の基準を上回る「園児4人に1人」を目指しています。幼児期にどれだけ大人の目がかけられるかは、子供が成長する鍵になります。自らが安心して育った環境であれば、大人になったときに、「この街で子育てをしたい」と思ってもらえるのではないでしょうか。
子育て・教育施策が一体となっていくことで、今後さらに良い〝子育てサイクル〟が生まれると思います。
◯いずれも最大60万円 新生活への3つの助成金
助成対象経費:
・住宅購入費
・住宅賃借料
・引っ越し費用
《(1)ミライエ秦野住宅購入助成金 住宅購入費》
対象:市外から転居し、入居期間中に市内の住宅を購入して退去した方
助成額:入居していた月数×1万円
《(2)はだのOMOTANライフ応援事業 住宅購入費》
申請には期限があります。
対象:市内で住宅を購入した40歳以下の世帯(その他の要件は市ホームページにあります)
助成額(基本額):20万円
加算額:次の一つに該当するごとに10万円(上限40万円)
・市外からの転入者を含む
・小学校卒業前の子供がいる(1人ごとに加算)
・過去3年以内に婚姻の届け出をした
・購入した住宅が「空家バンク」に登録されている
・購入した住宅が上地区にある
・親世帯が1年以上市内に居住
申し込み:申請書(市役所西庁舎2階交通住宅課、市ホームページにあります)に必要書類を添えて、〒257-8501交通住宅課へ郵送または持参
《(3)結婚新生活支援事業 住宅賃借料 引っ越し費用》
対象:令和7年1月1日以降に婚姻の届け出をし、令和6年の所得の合計が500万円に満たない40歳以下の夫婦
上限額:60万円(30歳以上は30万円)
申し込み:申請書(市役所1階こども政策課、市ホームページにあります)に必要書類を添えて、こども政策課へ持参
問い合わせ:
・(1)(2)交通住宅課
【電話】82-9642
・(3)こども政策課
【電話】86-3460
◯子育てを始めるときに 子育てサポートブック
妊娠、出産、子育てに関する市の支援を掲載しています。
配布場所:母子健康手帳交付時、子育て支援センター「ぽけっと21」、市役所1階こども政策課など
問い合わせ:こども政策課
【電話】86-3460