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〈特集〉街中のにぎわい創り(2)

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神奈川県秦野市

■若い力で街を盛り上げる
5月中旬、多くの学生たちが行き交う街、東海大学前駅南口広場をキャンバスに、カラフルなイラストが描かれた。縦10メートル、幅15メートルの巨大「チョークアート」だ。この企画を運営したのは、有志で集まった東海大学の学生たち。「学生の力で地域を盛り上げたいんです」と話すのは、東海大学湘南学生会の野下浩司会長(21歳・南矢名)。東海大学前駅にぎわい創造検討懇話会では、駅前広場を活用したイベントの開催を検討する中で、学生としてどう関わるか探ってきた。
若者の人口流出が課題となる中、駅前周辺のにぎわいを創り出すには、学生の力が欠かせない。懇話会で出た「駅前広場を活用し、学生が街に関わる企画が必要」という意見を基に、地元の商店会と大学がタッグを組んだ。「子供から大人まで誰もが気軽に楽しむには何ができるか」。その答えとして地域と学生たちが出したアイデアが、地域みんなで描く「チョークアート」だった。
当日は、親子連れなど市内外から約120人が参加。教養学部芸術学科の学生がデザインした、市民に親しまれているもりりんや落花生のイラストを、集まった人たちがチョークを使って彩った。「子供たちは夢中になって描いてくれました。地域の人たちも楽しんでくれたようでうれしいです」
野下会長は、毎年10月に駅前広場で開催される「おおね秋祭り」にも中心となって携わっている。商業者たちとの交流は、学生たちにとって地域への愛着を持つ良い機会。豊富な経験を生かしたアドバイスは、人生の糧にもなっているという。卒業後も地域に関わり続けたいと考えるようになる学生も多いようだ。
「学生がもっと地域に踏み込めば、街もさらに活気づくと思います」と野下会長。地域のイベントが秋以外にもできないかと模索する。日常のにぎわい創造を目指し、7月からは、駅前広場で地元の商業者や大学が出店するマルシェが始まる。気軽に立ち寄れる場を作ることで、学生と地域の人の交流を生み出したいという思いが込められている。
その他、渋沢駅周辺では、「ものづくり・カルチャー」の発信を、鶴巻温泉駅周辺では、温泉とジビエを生かしたまちづくりが進む。各駅周辺では、地域の特色を生かし多くの人たちが、にぎわいを創り出そうと日夜思いを巡らせる。

◆〈募集〉補助します 商店街の空き店舗利用
対象:開業1~4カ月の方
対象経費・補助額:
・開業時改装費 10分の3(上限50万円)
・賃借料 10分の3(上限月3万円、2年間)
・広告宣伝費(開業後6カ月まで) 2分の1(上限15万円)
申し込み:申し込み書(市ホームページにあります)に必要書類を添えて、9月5日(金)までに市役所教育庁舎1階産業振興課へ本人が持参
※10月に審査会を予定

問い合わせ:産業振興課
【電話】82-9646

◆毎月第1水曜日に開催 東海大学前駅「One Marche」
とき:7月2日(水) 午前9時~午後1時
ところ:東海大学前駅南口広場
内容:東海大学駅前商店会協同組合加盟店などが出店

問い合わせ:産業振興課
【電話】82-9646

問い合わせ:
・秦野駅北口にぎわい創造担当
【電話】82-9615
・産業振興課
【電話】82-9646

       

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