市では、全ての人が互いに尊重し支え合いながら、共に学び、働き、暮らすことができる社会の実現を目指して、今年3月に「はだの障害福祉推進プラン」を策定しました。
心のバリアフリーは、市民一人一人が障害への理解を深めることが第一歩になります。互いを「知る」ことで、誰もが暮らしやすい社会をみんなで目指しませんか。
●障害の種類と特徴を知ろう
周囲の理解や配慮が、障害がある方の大きな助けになります。障害の種類や特徴、主なサポート方法を紹介します。
◇視覚障害
目が見えない、見えにくいといった障害があり、慣れない場所では1人での行動が困難です。白いつえを持っている方や盲導犬を連れている方などがいます。
《思いやりポイント 積極的に声を掛ける》
周囲の状況が分からないので、方向や物の名前を具体的に説明しましょう。歩道の点字ブロックの上に自転車などの障害物を置かないようにしましょう。
◇聴覚障害
耳が聞こえない、聞こえにくいといった障害があり、音声情報が伝わりにくくなっています。手話や相手の表情、口元の動き、筆談などにより情報を得ています。
《思いやりポイント 伝え方を工夫しよう》
手話や身ぶり、肩を軽くたたくなど、音声に頼らない声掛けで知らせましょう。筆談などの文字で伝えたり、口元の動きを普段よりはっきり、ゆっくり見せたりして伝えましょう。
◇肢体不自由
けがや病気で手足など、体の一部や全身に障害があります。話したり書いたりすることが困難な方や、車いすなどの補装具を使っている方もいます。
《思いやりポイント みんなで協力する》
車いすの介助など、1人では手助けが困難なときは、周囲の方にも協力してもらいましょう。優先スペースの利用は控えましょう。
◇知的障害
生まれた時から18歳頃までの発達期に生じた脳の障害で、知的機能に発達の遅れがあります。まれに、事故や病気などで知的障害になる方もいます。
《思いやりポイント 丁寧に対応》
会話をする時は、優しい言葉でゆっくり話したり、絵や図などを使ったりして分かりやすく伝えましょう。
◇発達障害
多くは子供の頃から症状が表れ、コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手です。脳機能の特性による発達の偏りによって、日常生活に困難が生じることがあります。
《思いやりポイント 安心できる環境をつくる》
みんなと同じ事ができなくても、個性として受け入れ、むやみに本人を責めないようにしましょう。
◇精神障害
心の病気などによって、日常生活が困難になることがあります。統合失調症や気分障害、アルコール依存症などがあります。
《思いやりポイント 不安の声に耳を傾ける》
気持ちを受け止める姿勢を示し、話してくれたら「話してくれてありがとう」と伝えましょう。その一言が心の支えになります。
◇内部障害
病気などで内臓などに障害があります。心臓ペースメーカーを使用している方やストーマ(人工肛門・ぼうこう)が必要な方などがいます。
《思いやりポイント さりげない気遣い》
優先席付近では、携帯電話の電源を切りましょう。見た目では障害が分かりにくいので、本人の希望などに沿って協力しましょう。
問い合わせ:障害福祉課
【電話】82-7616

