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基地認定5周年 森林セラピー

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神奈川県秦野市

■五感で感じる森の癒やし
総面積の半分以上を森林が占める本市。令和2年にNPO法人森林セラピーソサエティから、市内全域が「はだの表丹沢森林セラピー基地」に認定された。市内のボランティア団体らが、長年にわたって「気持ちよく歩ける里山」を守ってきた努力が実を結んだ。
森林セラピーとは、心と体の健康を促す効果が科学的に解明された森林浴のこと。市では、森林散策や自然観察だけでなく、ヨガやハンモック、そば打ち、自然素材を使ったアロマ作りなど豊富なアクティビティで、参加者に癒やしと楽しさを届ける。体験の前後には血圧などの健康測定を行うことで、「効果が実感できる」と好評だ。
基地認定後、参加者を案内する森林セラピストやセラピーガイドが試行を重ねながら内容を改良してきた。その結果、都心からのアクセスの良さや県内最多の五つある森林セラピーロードが評判となり、当初年間152人だった参加者が、今では316人に増加。本市の森林観光事業の目玉の一つとなっている。

■携わる人たちが見る未来
「綿菓子みたいな香りがするでしょ。カツラの葉から香っているんですよ」。草木は風に揺れ、鳥がさえずる森の中、1枚の落ち葉を拾って語るのは、森林セラピストの小泉俊江さん。森林セラピストは森を訪れる人に、普段目に留めない木々の特長や効能、川の楽しみ方などを教える存在だ。市内では、森林セラピーソサエティによる養成講座を受講したセラピスト6人と、ガイド11人が活躍している。「市内のコースは、丹沢の四季折々の自然や秦野名水が魅力。これからの季節は、紅葉がゆっくり楽しめますよ」と、小泉さんの穏やかな語り口が参加者の気持ちを和らげる。
認定から5年がたち、社員研修や福利厚生の場として活用したいという企業からのニーズも増えているという。体験した人たちからは、「宿泊もできるようになるとうれしい」という声もあがる。「夜の星空や朝の景色もすてきです。ぜひやってみたいですね」。本市での森林セラピーを通して、あらゆる人が楽しく健康に歳を重ねていけるのが理想と話す小泉さん。「心と体のメンテナンスに、寄り添っていきたいです」と、今日も元気に森の魅力を伝える。

◆〈参加者募集〉初冬の弘法山公園で森林セラピー
とき・ところ:12月13日(土)午前9時半はだのクリーンセンター前広場集合〜森林セラピーロード「弘法山公園コース」~午後2時15分
定員:7人(申し込み先着順)
費用:4000円(昼食あり)
申し込み:電話または【メール】[email protected]

問い合わせ:森林ふれあい課
【電話】82-9631

       

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