8月15日は、「秦野市平和の日」。イベントに参加して、平和や命の大切さを考えるきっかけにしませんか。
■はだの平和の日のつどい
「広島原爆の日」に合わせて被爆地・広島を訪問した際の報告をします。公募団体による歌や踊りで平和への思いを伝えます。
とき・内容:
・第1部 親子ひろしま訪問団の活動報告 午後5時~5時45分
・第2部コンサート 午後6時半~7時半
※雨天の場合は18日(日)
ところ:メタックス体育館はだの
◎貴重な体験を報告
○平和の灯
ピースキャンドルの種火として利用する「平和の灯」は、平成21年の親子ひろしま訪問団が広島平和記念公園の平和の灯から採火してきたものです。
■ピースキャンドルナイト
「平和の灯(ともしび)」を、メインキャンドルに点灯した後、会場に設置した市民手作りのピースキャンドルに火をともします。
とき:午後6時~7時45分
※雨天の場合は18日(日)
ところ:メタックス体育館はだの前広場
◎キャンドルに願いを込めて
○〈募集〉ピースキャンドルの製作
ペットボトル(2ℓ・角型)を再利用して作るキャンドルカップの作り方は、市役所教育庁舎1階文化振興課、公民館、メタックス体育館はだの、保健福祉センター、市ホームページにあります。
提出方法:当日会場または8月5日(月)までに公民館へ持参
○イベントサポーター
対象:次のいずれかまたは両方に従事できる中学生以上
・午後1時半~6時
・午後5時~8時半
■小さな手で伝える 相手を思う心
ピースキャンドルナイトの点灯式で、手話を交えて歌を披露する北幼稚園の園児たち。4年目となる今年も、年長児21人が会場に花を添える。教諭たちが彼らに教える「手話」には、平和な日常を願う心が込められている。
元気な声とともに、小さな手で歌う。園児たちが披露するのは、市制施行50周年を記念して作られた「WithYouありがとう」。「この歌と手話を点灯式で披露してほしい」という市からの投げ掛けに、園児たちが平和について考える機会となることを願って名乗り出たのが、北幼稚園だった。園では、毎朝午前9時の登園時間に合わせ、年ごとに違う曲を園内に流している。偶然4年前に採用されていたこの曲は、当時の園児たちにとっては、なじみが深かったそうだ。
北幼稚園では、日頃、高齢者や障害者、英語を話す人と積極的に交流している。「出会う人をありのままに受け止められる心の柔らかい幼児期に、いろいろな人とコミュニケーションを取る方法を知ってほしいんです」と話すのは、北村園長。一つのアプローチとして、保育の中に手話を取り入れている。手話に触れた経験が、将来、耳の不自由な人と出会った時に、「自ら関わろう」という気持ちにつながることを願ってのことだという。
世界に目を向けると、今なお紛争は続き、インターネットやテレビで悲惨な映像を目にすることも少なくない。2年前にロシアのウクライナ侵攻が始まった頃には、現地の様子を見て気持ちが不安定になる園児が出てきたという。
ショックを受けた心のケアを目的に、平和とは何かということをテーマとして園児たちと話し合いの場を持ったそうだ。園児たちが出した答えは、「嫌なことが何も起きないことが平和」であり、「話し合えば仲良くなれる」というもの。北村園長は、「相手を理解し、相手と仲良くしようと思うことが、子供たちにできる平和への取り組みだと思います」と目を細める。
園児が歌いながら、両手の親指と人差し指で作った輪をつなぎ合わせ、「人とのつながりの大切さ」をまっすぐ訴えかける。「見に来た人が、うれしい気持ちになってほしい」と本番に向けて練習を重ねる園児たち。幼児期に平和について考え、体で表現した経験は、心に残ることだろう。彼らが大人になったとき、少しでも多くの人が平和に暮らせるように、平和とは何かを、一人一人が今一度考えることが必要ではないか。
◎北幼稚園 北村亜弥園長(53歳)
◎「いつまでも〜」の歌詞に合わせ平和が続くことを願う
■秦野市平和の日
私たち秦野市民は、永遠の平和を希求し、愛する郷土を守り引き継いでいく精神をうたった秦野市民憲章と秦野市平和都市宣言の理念の下に、一人ひとりがそれぞれの信条や立場を越えて、平和についてともに考え、語り合うことにより、平和への願いを未来に向け継承していくため、ここに「秦野市平和の日」を制定します。
秦野市平和の日 毎年8月15日
平成20年6月9日制定
◆戦没者の冥福と恒久平和を願い 一分間の黙祷を
▽広島平和記念日
8月6日(火)午前8時15分
▽長崎原爆の日
9日(金)午前11時2分
▽終戦記念日
15日(木)正午
◆戦没者追悼平和祈念式典
戦没者の冥福と恒久の平和を祈ります(出席者以外の参列はできません)。
とき:8月2日(金)午前9時半~10時
ところ:平和祈念公園
※終了後、10時半~正午に献花できます。
◆市平和祈念公園
平和の大切さを次の世代へ引き継ぐため、平成27年12月に開園。市内各所に点在していた15基の石碑が移設されています。
ところ:平沢232‒1
問い合わせ:地域共生推進課
【電話】82-7392
問い合わせ:文化振興課
【電話】86-6309