■園小中一貫教育~その先へ~
~ふるさとで未来を拓(ひら)くはだのっ子つながる学びひろがる世界~
●令和2年(2020年)から未来の学び舎の一つとして「義務教育学校」の可能性を探っています。
◇はじめに
本市では、全市的な取り組みとして平成23年(2011年)から「園小中一貫教育」を開始し、各中学校区の環境特性や学校風土に応じた交流活動や体験活動を10年以上にわたり展開してきました。
平成28年(2016年)には、小中一貫教育に関する法律の改正が行われ、新たな学校制度として義務教育学校等が位置付けられたことから、教育委員会では、園小中一貫教育の未来予想図となるのではないかと、その可能性を探っています。
→義務教育学校の制度を導入することで、本市が長年取り組んできた園小中一貫教育の取り組みをより具現化し、子どもたちの円滑な「育ちと学び」を深めることができるものとして、研究を進めています。
◇園小中一貫教育とは?
園、小・中学校それぞれの教職員などが目指す子ども像を共有し、義務教育終了までの育ちと学びをつなげるための、系統的な教育を目指すものです。
◎詳しくはこちら
【URL】https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/genre/1000000000203/index.html
●義務教育学校で期待される4つの効果
(1)学力の向上
(2)特色ある教育活動の展開による非認知能力(忍耐力や協調性など)の高まり
(3)特別支援教育の充実
(4)いじめ・不登校の減少(中1ギャップの解消)
●子どもにとって義務教育学校で学ぶことのメリットは?
小学校6年間と中学校3年間を一貫した1つの学校で生活を送ります。義務教育9年間を見通して学ぶことで、安定した学校生活を送ることができます。
・中学校の先生が授業に来てくれるから、中学校進学への不安が解消されるね。
・小学校1年生と中学校3年生の交流など、異年齢の交流が活発になるね。
・小学校での様子が分かっているので、子どもの実態に即した支援ができるのは、とてもいいね。
・小学生との交流する場面が、増えたことで、上級生としての自覚や自尊感情の高まりにつながるね。
◇秦野が考えている「学び舎3本柱」
《学びの基盤プロジェクト》
学習の基盤となる非認知能力(忍耐力や協調性など)とともに、学習の定着度合いを把握し、「何ができるようになったか」に着目した学びのスタイルの変革を目指しています。
《HADANOスマートスクール》
AI搭載の学習支援アプリの活用やCBT(※タブレット端末などを用いて試験を行うこと)などを活用し、学力向上と先生が子どもたちに向き合う時間の確保を目指しています。
《はだのふるさと科》
自然や歴史、平和学習など、秦野ならではの学びを9年間系統立てて課題解決する本市独自の学習プログラムで、ふるさと秦野を愛する子どもたちの育成を図ります。
●今後の具体的な方向性
先人たちが築いてきた中学校区ごとの立地環境や「学びと育ちの質」を確保する学校の適正規模を踏まえ、学校と地域住民などが力を合わせて学校の運営に取り組むための有効な仕組みとなる学校運営協議会を中心に、地域の実状に応じた魅力ある学校づくりに向けて、児童・生徒・教職員・保護者・地域住民の皆さまとともに、「園小中一貫教育のその先」を考えていきます。
問い合わせ:教育研究所
【電話】77-1843
【FAX】78-1124
【メール】k-kenkyu@city.hadano.kanagawa.jp