■TANOしい 無理のない登山
「低い場所でも十分楽しめるんですよ」をうたい文句に、表丹沢の登り方を案内してくれるのは、登山歴15年の小椋欣一さん(63歳・藤沢市)。登山を始めた頃、自宅から近い山だという理由で訪れ、人の手が入っていない表丹沢の姿に魅了され、今ではすっかりとりこになった小椋さん。「登山初心者の方に、少しでも魅力を伝えたい」とOMOTANガイドの認定を受けた。
山を登る際に必要なのは、行動計画を作成しペース配分を決めておくこと。しかし、初心者にはこのペース配分がなかなか難しい。「始めは、意識してゆっくり歩くのがコツですよ」。ガイドを行うときは、初心者が登っても疲れないルートや、目標タイムを事前に決めるそうだ。
この日案内してもらったのは、大倉高原テントサイトまでのコース。高い場所まで登るわけではないが、塔ノ岳までの道中は、そのハードさから、通称「バカ尾根」と呼ばれるほどのコースなだけに、多少の不安を抱えながら大倉バス停からスタートした。会話しながら歩くこと約30分、登山者の憩いの場「観音茶屋」が見えてくる。休日には、コーヒーをすすりながら一休みする登山者でにぎわうという。「今年の新メニュー、コーヒーあんが絶品なんです」と笑う小椋さん。ここから先は少し険しくなるので、水分補給や体調の確認が大事とのこと。
再び歩き出すと、おもむろに「この木は何に見えますか」と問い掛ける小椋さん。指さす先には、象の形をした木が。かわいらしい見た目で登山中の癒やしなんだとか。他にも珍しい草花を見つけると、その場で由来や特徴などを説明してくれる。道中で疲れを感じないよう、楽しむ工夫が盛りだくさんだ。
適度に休憩を挟みながら、ゆっくり登ること約1時間、目的地である「大倉高原テントサイト」に到着。低いといっても、標高は約600メートルで見晴らしも良く、キャンプにもピッタリの場所だ。テントを張る場所や向きなど、注意するところを丁寧に教えてもらいながら20分ほどで完成。ここでテントやハンモックを張り、自然の音を聞きながら過ごすのがお薦めの楽しみ方だという。
初めから高い山に挑戦して挫折し、山が嫌いになってしまう人をたびたび目にしてきたという小椋さん。「少しでも多くの人に、『来て楽しかった。また来たい』という気持ちになってほしいですね」とほほ笑む。不安を抱えながら始まった登山は、思いの外疲れを感じることなく、純粋に楽しむことができた。登山は辛そうだとイメージしている方は、小椋さんに声を掛けてみては。
(1)初心者は2人以上で張るのがおすすめだという
(2)登山系YouTuberとしての一面も
(3)象の形をした木。ここを目印に、大倉高原テントサイト方向と塔ノ岳方向への道が別れる
◆他にも
本格登山、トレイルランニング、森林セラピーなど、多種多様なガイドがお待ちしています。お気に入りのガイドをリピート、いろいろなジャンルに挑戦するなど、楽しみ方は皆さん次第です。
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【HP】https://omotan-hadano.jp/omotanguide/
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・12月1日(日)~31日(火)
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