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6月1日~7日は水道週間 たいせつに みずはみんなの たからもの(1)

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神奈川県秦野市

これは今年度の水道週間のスローガンです。
本市の水道水は、水質やミネラルが安定している地下水を豊富に活用しています。私たちの「たからもの」である水道水について一緒に考えてみませんか。

◆秦野水道の歩み
今では蛇口をひねれば当たり前に出てくる水道水。その歴史には、先人たちの苦難や努力があります。明治23年3月に給水を開始した「曽屋水道」創設以前の人々は、神社境内の湧き水を用水路に流し、生活用水として使用していました。しかし、人口の増加に伴う水質の悪化により、コレラが流行し、多くの犠牲者が出てしまいました。
これをきっかけに、水道施設計画の策定や資金調達など、住民が自らの力で完成させた曽屋水道は、鉄管より安価で衛生的な「陶管」を使用した全国初の簡易水道となりました。
現在では51カ所の取水場(地下水をくみ上げる施設)と27カ所の配水場(水を各家庭などに配る施設)が稼働し、水道管の延長は約73万4000キロメートルに及びます。上下水道局では、これらの施設の適切な維持管理に日々取り組んでいます。
さらに、市では水道法で義務付けられている水質基準項目について、毎日3項目、定期的に51項目の水質検査を行うとともに、独自の取り組みとして、200種類以上の検査を行い、これからも皆さんの家庭に「安全でおいしい水」を提供します。

◆命を救う水道水
元日に石川県を襲った能登半島地震の直後には、被災地へ応急給水車を派遣し、上下水道局の職員が3カ月にわたり、応急給水などの支援活動を実施。地震発生後、断水が続いていた輪島市や志賀町の避難所では、トイレなどの生活用水が不足し、給水の重要性を実感させられる体験になりました。水道は日常生活やさまざまな社会経済活動を支える大切なライフライン。いざという時に困らないよう、災害への備えが必要不可欠です。
市では、発生の恐れが指摘されている都心南部直下地震や神奈川県西部地震に備えて、水道施設の耐震化や緊急時に水を確保することができる緊急遮断弁の点検に取り組んでいます。
また、被災時に皆さんへ水が届けられるよう、周辺の自治体や(公財)日本水道協会と協定を結び、毎年訓練を実施している他、断水が起きた際に全国から応援を受けることができる体制を整えています。

◆秦野水道を未来へつなぐ
水道施設の維持管理に必要な費用は、皆さんの水道料金から成り立っています。しかし、近年の人口減少や節水機器の普及などにより、水の使用量は減少し、水道料金の収入は今後も減少していく見込みです。一方で、水道管の耐震化や施設の更新にかかる経費は、平成21年から10年間の合計が約67億円でしたが、令和3年からの10年間は、約136億円と、増加することが見込まれます。
こうした厳しい経営環境の中でも、安全・安心でおいしい水をいつでも飲める生活を守り続けていくため、令和3年3月に「はだの上下水道ビジョン」を策定し、「おいしい秦野の水と清らかに輝く名水の里ひきつごういつまでも」を基本理念に、事業を進めています。
この理念に基づき、経営基盤を強化するとともに、将来にわたって安定したサービスの提供を継続し、良質な秦野の水を後世に引き継げるよう努めていきます。

▼上下水道局からのお知らせ
◯ゼロカーボンシティに向けて
令和5年度実績で、二酸化炭素排出量の22%削減を達成しました(対平成25年度比)。
令和5年度から金井場配水場で使用する電力の全てを再生可能エネルギー由来の電気にすることで、さらなる削減に努めています。

問い合わせ:水道施設課
【電話】83-2113

◯フェイスブックでも情報配信中
上下水道事業の案内やお知らせ、情報を定期的に発信していますので、フォローをお願いします。
【URL】https://www.facebook.com/qr/107124528423704

◯秦野水道の歴史お散歩マップ
お散歩マップにある二次元コードをスマートフォンで読み取ると、曽屋水道創設当時の街並みなどがAR(拡張現実)で表示されます。秦野水道の歴史を体感しながら、周遊してみませんか。

◎お散歩マップの配布場所など詳細は市ホームページへ
【HP】https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1676872962143/index.html

問い合わせ:経営総務課
【電話】81-4113

問い合わせ:経営総務課
【電話】81-4113

       

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