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〈特集〉自転車とヘルメットはいつも一緒

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神奈川県秦野市

事故の際に頭を守り、命を守ることにつながるヘルメット。しかし、事故に遭わないようにするためには、交通ルールやマナーを守ることが何より重要だ。中には、意外と気付かない法律違反も。被害者にも加害者にもならないためにヘルメット着用の重要性と併せて、知ってほしい交通ルールなどを紹介する。

■知っておこう 市内交通事故の現状
「自分が事故の加害者になる可能性もある。相手や周りの人を悲しませないように、ルールを守って運転してほしいですね」。真剣なまなざしで話すのは、市交通指導員の諸星勝美さん(70歳・渋沢上)。毎月1日、15日の交通安全日に小学校の前に立ち、交通誘導や見守り活動を行っている。市内の小・中学校や高校などで、多いときは月に10回以上交通安全教室で指導をする諸星さんは、事故防止のため、交通ルールやマナーを守ることの重要性を説く。
昨年、市内で発生した自転車事故の件数は55件。令和3年の37件と比べて約1・5倍に増えた。中でも多いのは、一時不停止や飛び出しによる巻き込み事故や車との接触事故。また、スマートフォンを見ながら走るなど、法律違反になるような運転が原因の事故も多発している。
「右側走行による逆走も後を絶ちません。歩行者と同じ感覚で乗ると事故につながるので、自転車が『軽車両』だという意識を持ってほしいですね」

■考えよう へルメット着用と交通ルール
警察庁によると、自転車事故で死亡した人のうち、約6割は頭を強く打ったことによるものだった。昨年県内の事故で死亡した11人全員が、ヘルメットを着用していなかったというデータもある。
「頭は他の部位と比べても致命傷になりやすい。命を守るためにも、必ず着用してほしいです」と力を込める諸星さん。「ヘルメットの着用をきっかけに、交通ルールを見直す人が増えてもらえたら」と、着用の努力義務化を歓迎する。
バイクでのヘルメットは義務化されているが、自転車も乗り方を間違えればとても危険な乗り物。「自転車でも着用するのが当たり前になってほしいですね」
鮮やかな新緑が太陽に照らされ、外出したくなるこの季節。自転車で出掛けるときは、ヘルメットをお忘れなく。


ヘルメットの着け方や、走行時の安全確認などを指導する諸星さん

■ヘルメットは正しい着用方法で
誤った着け方をしていると、ヘルメットの安全性が損なわれます。着用方法を確認しましょう。

◯POINT 装着は正しい角度で
・サイズや規格が合っているものを選ぶ
・ヘルメットが眉毛の上に来るように

◯POINT 顎ひもをしっかり締める
・顎と顎ひもの間に、人さし指が入るほどのスペースを残す

◆自転車保険に加入を
県の条例により、自転車損害賠償責任保険などへの加入が義務付けられています。

◯安全性の証し TSマーク
自転車販売店などで、自転車安全整備士に点検整備(有料)を受けると、安全な普通自転車の証しとして「TSマーク」が貼り付けられます。TSマークには、点検整備の日から1年間有効な「賠償責任保険」と「傷害保険」が付いています。


毎年の更新を忘れずに

■実は違反? 見直そう 交通ルール
◯スマホを使用した「ながら運転」[違反]
自転車の運転が不安定になり、転倒する危険があることに加え、歩行者に気付かず重大事故につながる可能性も。

《!こんな「ながら運転」も違反に》
・傘を差しながら
・イヤホンで音楽を聴きながら
など


けがを負わせてしまうことも

◯車道の右側や歩道を走行[違反]
自転車は軽車両であるため、原則として左側通行です。

《歩道通行の例外》
・道路標識などで指示された場所
・交通状況によりやむを得ない場合
・13歳未満の子供
・70歳以上の高齢者
・体の不自由な人
※歩道を通行するときは、歩行者を妨げないように車道寄りを徐行することを心掛けてください。

◯道路標識に従わない[違反]
「止まれ」の標識では一時停止するなど、道路標識は自転車も対象です。守らないと、事故の原因にもなります。

問い合わせ:地域安全課
【電話】82-9625

       

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