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秦野発 新たな冬の風物詩 おいしい葉ニンニク

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神奈川県秦野市


葉ニンニクと豚バラ肉の豆板醤(トウバンジャン)炒め

豚肉とシャキシャキのキャベツがおいしい回鍋肉(ホイコーロー)。本場中国では、キャベツではなく「葉ニンニク」を使うというのをご存じだろうか。ニラより肉厚な葉や柔らかな食感が特徴で、普通のニンニクに比べて匂いや辛みが少ないため、女性や子供でも食べやすいと人気だ。中華料理はもちろん、鍋やパスタにも合う万能野菜で、栄養価も高い。
そんな葉ニンニクを地域の特産として県内で最初に栽培したのが、秦野市。きっかけは、イノシシやシカなどの鳥獣被害対策だった。「冬の畑でサトイモなんかを育ててたけど、獣害がひどくてね」と話すのは、JAはだの葉ニンニク研究会の諸星一雄会長(77歳・菖蒲)。県や市、農協からの情報を基に、鳥獣被害の少ない作物として栽培を始めた。害獣が嫌う匂いのおかげで、被害はほとんどないという。栽培期間もサトイモは6カ月近くかかるのに対して葉ニンニクは約3カ月と短く、手も掛からないことから、年々生産農家も増えている。
8年目を迎えた今年、課題である「販路」と「認知度」の拡大に向け、生産量アップを目標に掲げる。「今はじばさんずを中心にイオンなどの大型スーパーに出荷してるけど、市内のどこでも買えるようにしたいね」と意気込む。市民にもっと身近に感じてもらう取り組みも進めている。はだのじばさんずでのさまざまなレシピの配布や、市内の中華料理店への葉ニンニク料理提供の働き掛けとともに、昨年からは中学校給食で秦野産葉ニンニクを使った回鍋肉丼がメニューに加わった。
秦野を「当たり前に葉ニンニクが食卓に並ぶまち」にしたいと目を輝かせる諸星会長。皆さんもぜひ、秦野の旬の味をお試しあれ。


[1](右から)諸星会長と山口啓三さん(76歳・堀西)。獣害に悩む2人で始めた葉ニンニク研究会は、今では会員が11人に



[2]葉ニンニク料理のレシピを作るため1月に実施した、JAはだの女性部による調理会。組合員などから応募があった46品の中から選ばれた11品[3]を調理。焼きソバやチヂミなど家庭で簡単に作れるメニューがそろう

■作ってみよう 葉ニンニク料理
じばさんずで配布中のレシピの中から、一品を紹介します。

◇葉ニンニクと豚バラ肉の豆板醤炒め(2人分)

《用意する具材》
▽葉ニンニク(葉と茎) 150g
▽豚バラ肉 150g
▽ゴマ油 小さじ1杯
[調味料類]
▽料理酒 大さじ2杯
▽豆板醤 小さじ1杯
▽オイスターソース 小さじ1杯
▽鶏ガラスープの素 小さじ1杯
▽砂糖 小さじ1杯

《調理の手順》
(1)葉ニンニクは5cm幅に、豚バラ肉は3cm幅に切る
(2)フライパンを加熱してゴマ油を引いたら、豚バラ肉を炒める
(3)肉に火が通ったら、葉ニンニクと調味料類を入れ、中火で1分ほど炒めて完成

●好きな葉ニンニク料理を見つけよう
配布中のレシピは、JAはだのホームページでも公開中です。
【HP】https://ja-hadano.or.jp/news/001827_20230201.html

       

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