令和3年12月に開始した中学校給食も2年が経過しました。
子育て支援の充実はもとより、地産地消や食育の充実にもつながるよう、秦野で収穫された地場産物を中心に特産物も活用しながら「ふるさと秦野」を感じられる、生徒が喜ぶ給食を目指して取り組みを進めています。
毎年12月から1月頃に旬を迎える「葉ニンニク」は、本市でも人気で、ニンニクに比べて辛みや匂いが少ないのが特徴。根本から肉厚の葉まで食べることができます。1月の献立では、葉ニンニクをホイコーロー丼に入れて提供しました((1))。
4月には、入学・進級のお祝いとして、千村の桜漬けを使った桜ボールドーナツをメニュー化。このデザートは、秦野の特産品となる桜漬けを刻んで生地に練り込むことで、ほんのりピンク色の桜が散りばめられたデザートです((2))。
秋の味覚として鶴巻地区で収穫時期を迎える青パパイヤ。11月にカレースープの具材として活用しました((3))。
(1)1月25日の献立
・ホイコーロー丼
・青菜ときのこのスープ
・アセロラゼリー
・牛乳
(2)4月14日の献立
・焼肉ごはん(麦入りごはん)
・根菜汁
・秦野の桜ボールドーナツ
・牛乳
(3)11月2日の献立
・ベジピラフ
・鶏肉のガーリック炒め
・青パパイヤのカレースープ
・牛乳
青パパイヤ畑の様子を東中学校へ中継し生産者と生徒で意見交換をしました。
●規格外地場産品の活用
はだのっ子キッチンでは、県内でもあまり例のない取り組みとなる規格外地場産品の活用にチャレンジしています。最初の取り組みとして今年8月、夏期休業で稼働していない学校給食センターの調理場を使って地場産の規格外(大きさのふぞろいや小さな傷のあるものなど)の玉ネギを活用し、夏休み明けの給食に使用しました。この事業は市農協からの提案を受けたもので、中学校給食調理業務の受託業者であるハーベストネクスト(株)とも連携して実現に至りました。
今後は玉ネギのほか、かぼちゃやトマトなど、加工する種類を増やしながら、積極的に給食に取り入れていきます。
納品の様子
規格外の玉ネギ
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刻んで炒めている様子
↓
真空パックに詰めて、冷凍保存
写真提供:ハーベストネクスト(株)
※写真は広報紙の差し込み面をご覧ください。
●令和4年度 地場産物使用状況
◇秦野市
55品目のうち24品目が市内産
・市内産43.6%
・市外産56.4%
◇神奈川県
・市内産または県内産31.8%
・市外産または県外産68.2%
※神奈川県の結果は、県内の単独調理場もしくは共同調理場を7場(校)抽出したもの。また、調査対象時期については、令和4年6月および11月の第3週の5日間。調査期間中に調査対象で給食実施日がない場合は、前後の週も含め、曜日が重ならないよう配慮し、5日間を選んで算出されたもの。(出典:文部科学省令和4年度学校給食における地場産物・国産食材の使用状況調査)
●令和4年度 給食物資市内購入状況
・市内79.2%
・市外20.8%
購入金額合計:2億3955万6343円
市内金額:1億8975万8717円
市外金額:4979万7626円
市内の割合:79.2%
※令和4年度給食実施回数(1・2年生170回、3年生150回)
問い合わせ:学校給食センター(はだのっ子キッチン)
【電話】86-6525
【メール】g-kyouiku@city.hadano.kanagawa.jp