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〈特集〉農家と築く福祉の未来(1)

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神奈川県秦野市


障害者が自信や生きがいを持って社会に参画できる場として、農業分野が注目を浴びている。「農福連携」は近年、国が力を入れ、官民問わず各地で進む取り組み。県もマッチングの体制づくりに動き出す中、市内で進む連携の現状を紹介する。

■農福連携のしくみ
連携の方法は3種類。市内では、福祉完結型と連携型の二つが利用されている。

●福祉完結型
福祉施設が農地を持ち、農作業を行う
市内では(公財)鉄道弘済会による紅茶栽培、(福)寿徳会によるギョーザの原材料栽培

●福祉施設との連携型
農家が福祉施設に農作業を依頼する

●直接雇用型
農家が障害者を雇用し、農業に従事してもらう

福祉施設との連携型

農家→農作業を依頼→福祉施設
福祉施設→労働力を提供→農家

県、市、市社会福祉協議会、JAはだの、ぱれっと・はだの
意見を集約しマッチング

●農家
◯抱える課題
《農業従事者の減少》
平成22年に約1500人だった市内の農業就業人口は、令和2年には約半数まで減少。農家の数自体も比例して減っている
《事業規模の維持》
1ヘクタール以上の農地を持つ農家数は、215戸(平成22年)から140戸(令和2年)に減少
※数値は「令和4年度版統計要覧統計はだの」より。

◯連携するメリット
・労働力の確保
・農地の維持・拡大
・別の作業などに割く時間が増える
・作業の見直しにより効率が向上

◎分業体制も確立できる

●福祉施設
◯抱える課題
《障害者が活躍する場の確保》
就労を希望する市内の障害者は、昨年度1年間で約700人。毎年徐々に増えつつある
《障害者が外に出る機会づくり》
障害の特性によっては、長時間にわたる屋内での作業がストレスになる場合も

◯連携するメリット
・雇用・社会参画の機会の確保
・生きがいづくりや心身のリハビリテーション
・障害の特性に応じて、特長を生かした作業に従事できる

◎適した作業が自信に

※詳細は広報紙2ページの図をご覧ください。

問い合わせ:
・障害福祉課
【電話】82-7616
・はだの都市農業支援センター
【電話】81-7800

■10月は福祉推進月間 ともしび秦野2023
福祉をより身近なものとして広く知ってもらうため、さまざまなイベントを開催します。

●はだのパラスポーツフェスティバル
(1)本町公民館、イオン秦野SCくすのき広場
とき:10月8日(日) 午前10時~午後5時
内容:
・ユニバーサル野球などの体験
・障害のある生活体験
・ボルダー体験
・(公財)鉄道弘済会によるスポーツ義足・弘済学園利用者の木工作品などの展示
・パリパラリンピック・デフリンピック関連の展示

◎障害の有無に関係なく楽しめる

(2)メタックス体育館はだの
とき:10月21日(土) 午前9時~正午
内容:
・ボッチャなどの体験
・東海大学による子供向けサーキット遊び

●(3)福祉展・ともしび広場
とき:10月21日 午前10時~午後1時半
内容:
・福祉施設、保育園・こども園などの作品展示
・模擬店

●(4)ほうらい会館まつり
とき:10月29日(日) 午前9時半~午後3時
内容:利用団体の発表、作品展示、フリーマーケットなど

●(5)社会福祉大会・保健福祉センターフェスティバル
とき:10月29日 午前10時~午後2時
ところ:保健福祉センター
内容:福祉功労者の表彰・感謝状贈呈、利用団体の活動発表・展示、模擬店、健康測定、来場者参加型の体操など
抽選会もあります

問い合わせ:
(1)スポーツ推進課
【電話】84-2795
(2)(3)障害福祉課
【電話】82-7616
(4)ほうらい会館
【電話】81-8310
(5)地域共生推進課
【電話】82-7392

       

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