今年開通した新東名高速道路。その建設に当たって行われた大規模な発掘調査では、約2万7000年前の石器製作址や各時代の集落が発見されました。
そんな秦野の歴史を学んだり、奥深さに触れたりすることができるのが桜土手古墳公園。公園内にある史跡やはだの歴史博物館の展示などを通じて、秦野の歴史に思いをはせませんか。
■解説します 桜土手古墳公園の歴史
●桜土手の名前の由来
平成2年に古墳が保存されている史跡公園として整備された、桜土手古墳公園。この周辺は、塚原や浄泉塚など「塚」が付く字名で呼ばれ、古くからこの地に古墳があると考えられていました。
また、現在の「はだの桜みち」が整備される以前は桜が植えられた土手があり、「桜土手」と呼ばれ親しまれていました。その名前は「桜土手古墳群」として、周辺の古墳群とともに今も引き継がれています。
●今なお残る古墳の歴史
6世紀末~8世紀初頭に構築された桜土手古墳群は、南北200m、東西500mの範囲に35基の古墳が分布する、県内でも大規模な古墳群です。副葬品として、まが玉などの装飾品や須恵器と呼ばれる焼物などが出土し、その一部を博物館内で展示しています。現在保存されている12基の古墳のうち、6基が公園内に保存されており、古墳群の中でも最大の大きさを持つ1号墳をモデルとして復原された古墳があります。
◎全長28mの復原古墳
■博物館は楽しいイベントが盛りだくさん
●常設展示
「桜土手古墳群と古代人のいのり」、「奈良・平安時代から江戸時代の秦野」、「葉タバコ耕作と秦野」、「秦野の近代化と発展」の四つのテーマで秦野の歴史を紹介。
●企画展示
所蔵資料などを期間限定で公開。
●ミュージアム さくら塾
外部講師による、考古学・歴史・民俗といったさまざまなテーマの講演会。
・モニターを使い丁寧に解説
●ミュージアム 青空レクチャー
市内の文化財などを間近で見ることができる現地見学ツアー。
・歴史を感じよう
●ミュージアム さくら工房
古代人のアクセサリーであるまが玉作りなど、親子で参加できる体験教室。
・初心者でも安心
■夏休みイベント
●夏休みはだの歴史探検
「来て・見て・遊んではだの歴史博物館and桜土手古墳公園」
とき:7月26日(火)~8月31日(水) 午前9時~午後5時
内容:秦野の歴史や文化に関するクイズラリー
※景品あり
費用:300円
申し込み:閉館30分前までにはだの歴史博物館受付へ
●企画展
「夏。丹沢。山小屋に行ってみました。」
とき:7月16日(土)~9月25日(日)
内容:丹沢の山小屋の写真や登山関連の資料
「五つの目でみた表丹沢」
とき:8月6日(土)~10月10日(月)
内容:自然の変化など丹沢を五つの視点で捉えた資料など
■はだの歴史博物館に行くなら
●〈参加しよう〉秦野丹沢ハイキングスタンプラリー
はだの歴史博物館がチェックインポイントになっている「水無川ウオーク」コースを歩きながら、秦野の歴史を学びませんか。
◎参加方法やコースの詳細はレアリア特設サイトへ
問い合わせ:広報広聴課
【電話】82-5117
問い合わせ:はだの歴史博物館
【電話】87-5542