■「秦野丹沢」全国へ
約30年もの歳月を経て、4月16日午後3時に、待望の開通を果たした新東名高速道路。
この開通により、私たちの暮らしはどのように変わるのでしょうか。これまでの歩みや工事により変わったこと、期待される効果などを紹介します。
基本ルートの公表から約30年。新東名高速道路の開通は、長きにわたる本市の願いでした。事業用地として大切な土地をお譲りいただいた地権者の皆さまや長期間にわたる工事により多大なご不便をおかけした地域の皆さまなど、建設に携わった全ての方々に改めて深く感謝申し上げます。
今回の開通は、本市にとって「新時代」の幕開けであり、さらなる発展につながる絶好の機会です。北地区に設置されるサービスエリアおよびスマートインターチェンジが「秦野丹沢」と名付けられたことで、全国に「秦野=丹沢」のイメージが浸透してくれるものと期待しています。
市といたしましても、新東名を利用して訪れるたくさんの方に、秦野の魅力に触れてもらえる機会を提供できるよう、全力で取り組んでいきます。ぜひ市民の皆さまも、最先端の技術が投入されたこの交通ネットワークを使って、安全で快適なドライブ旅行をお楽しみください。
今後も全線開通、秦野丹沢サービスエリアの整備など、一部工事が継続されます。市民の皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、引き続きご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
秦野市長 高橋昌和
◆みんなで歩んだ30年 開通までの軌跡
昭和62年6月:新東名高速道路の構想が閣議決定
平成元年2月:予定路線の建設区間となる基本計画を決定
平成4年11月:建設区域などを詳細に決めた基本ルートが公表
平成12年1月:新秦野IC〜伊勢原大山ICの工事を着手
平成26年8月:市内を通る羽根トンネルの工事を着手
平成27年1月:秦野市と伊勢原市を結ぶ高取山トンネルの工事を着手
平成27年6月:秦野丹沢スマートICが新規採択
〈スマートICとは〉
高速道路やSAから乗り降りできるように設置されたICで、ETCを搭載した車のみ通行できます
平成30年7月:羽根トンネルが貫通
令和2年7月:高取山トンネルが貫通
令和3年10月:新秦野ICや秦野丹沢SA・スマートICなどの名称が決定
令和4年3月:約2400人が参加した開通記念イベント「ファンランandウオーク」を開催
令和4年4月:新秦野IC~伊勢原大山IC間が開通
◎新しい高速道路を走り初め
ファンラン&ウオークの当日の様子は「はだのモーピク」へ
◎安全で快適なドライブを
◆全国初の技術も 最新の高速道路事情
◇トンネルにプロジェクションマッピング
開通区間13kmのうち、実は半分以上の7kmがトンネル。そのため、漫然運転の防止を目的に、距離が長い「高取山トンネル」と「羽根トンネル」それぞれの中間辺りに、出口までの距離を表示する投影装置が設置されています。
通行止めなどの緊急時には、停止などを呼びかける案内表示としても活用することができます。
◎点滅しながら繰り返し表示される
◇他にもこんな工夫が
《全国初 設置場所にも細かな配慮》
排煙設備(ジェットファン)を非常駐車帯上方に設置し、アーチ状にすることで、点検時の通行止めや走行路線への落下などを回避します。
◎従来はトンネル中央に設置
《自然環境、運転手に配慮した照明》
路面のみを照らし、白線に光を集める「低位置照明」により、霧の中でも視界が良好になるほか、沿線のホタルなどが生息する地域への光漏れにも配慮しています。
《秦野産木材を活用》
新秦野ICにある料金所の内壁には、秦野産木材が使われ、PR促進にも取り組んでいます。
◎温もりある空間に
問い合わせ:国県事業推進課
【電話】82-5746