●地区で取り組む それぞれのまちづくり
市内の8地区では、各まちづくり委員会が地域の特色を生かしたまちづくりを行っています。市では、活動を支援するため、令和3年度から各地区100万円を上限とした「地域まちづくり計画推進交付金」を設けました。この交付金を活用して行った活動の中から一部をご紹介します。
※まちづくり委員会は、広報紙の二次元コードをご覧ください
◇〈上〉上小6年生と富士登山
「子どもたちを地域で育てる」事業の一つ、上小6年生の富士登山。大自然の素晴らしさと怖さ、忍耐と協同、思いやり、そして達成感を感じてほしいと、毎年行ってきました。保護者からは、「このような状況下で、無事に開催していただき感謝しております。子供も『また中止かも』と不安を募らせる中、皆様が実行に向け知恵を絞り動いてくださったことは、富士登山の感動と共に最高の思い出になりました」とお礼の言葉をいただきました。
◇〈北〉こども作品展に309人来場
コロナ禍で多くの事業が中止になる中、「何かできることはないか」の声が上がり、「こども作品展」を10月2、3日に北公民館で開催しました。地区内の小中学校、幼稚園、保育園、施設の子どもたちの作品が展示され、来場者たちはその出来栄えに感心していました。また、貴重な東京オリンピックの聖火トーチと衣装も展示され、モニターから響く北中学校吹奏楽部の演奏をBGMに、トーチを持って記念撮影する姿もありました。
◇〈東〉鎌倉殿ゆかりの場所を整備
東田原中庭地区には、鎌倉三代将軍源実朝(さねとも)公の首を祀った「源実朝公御首(みしるし)塚」があり、東地区自治連では清掃活動や維持管理を行っています。例年、11月23日の「実朝まつり」(東地区まちづくり委員会主催)は、多くの来場者でにぎわっています。周囲には、和歌の名手だった実朝公の金槐(きんかい)和歌集にちなんだ「波多野金槐植物苑」があり、憩いの場として親しんでもらえるように、ベンチの設置や案内板の整備を行いました。
◇〈西〉ハイキングマップで町おこし
渋沢駅周辺の町おこし、魅力発信のため、渋沢駅から渋沢丘陵、頭高山(ずっこうやま)までのハイキングマップを作成しました。西地区自治連、民生委員、西商店会連合会に市観光振興課、観光協会の協力を得て「西地区PRパンフレット作成プロジェクト会議」を発足。メンバー自らが歩いてコースを確認し、歴史ある寺社や名所旧跡、八重桜やビュースポットなど、地元の者ならではの情報の詰まったマップになりました。ぜひ西地区に遊びにおいでください。
◇〈鶴巻〉あじさい遊歩道の美化活動
大根川、善波川沿いの2・7kmに延びる遊歩道は、富士山や大山の雄大な眺望と、アジサイや桜、ユリ、酔芙蓉(すいふよう)など四季折々の草花に癒される、市民に人気の憩いの場です。毎年、あじさい遊歩道美化の会(4団体)が草刈りなどの活動を続けており、今年度は、交付金で草刈り機を買うことができました。遊歩道の管理には、アジサイの手入れなどの軽作業もあります。老若男女問わずどなたでも大歓迎です。ご参加をお待ちしております。
◇〈南〉震生湖誕生100年に向けて
豊かな自然が四季折々の表情を見せる震生湖は、市内の観光スポットの一つとして、遠くから訪れるハイカーや地元の人々の憩いの場所になっています。より一層親しまれる場所になるように、尾根道沿いの草刈りと水仙の植え付けを行いました。関東大震災で川がせき止められてできた震生湖は、来年、誕生100年を迎えます。昨年3月には国登録記念物に登録され、これを励みに今後も清掃活動や環境整備を進めていきます。
◇〈本町〉あつまる本町交流館オープン
かねてからの悲願だった本町地区の拠点「あつまる本町交流館」が、昨年8月、旧駅前郵便局の隣にオープンしました。駐車台数は少ないものの、地区の中央に位置し交通の便もよく、本町地区の各種団体が事務所や会議、懇談会などに利用しています。まだまだ備品やネット環境などの整備はこれからですが、拠点専門委員会では秦野曽屋高校生メンバーの意見を取り入れ、若者も集う交流拠点としての活用を検討しています。
◇〈大根〉みんなの食堂が2カ所に
「子どもたちの地域の居場所づくり」をプロジェクト名に、ひろはた自習・相談室、子ども食堂の運営や、学校と連携した活動に取り組んでいます。現在の「みんなの食堂☆広畑」に加え、「みんなの食堂☆ラパニス」を4月開設に向け準備中で、地区内に大根・広畑の2カ所に子供たちの居場所ができることになります。
また、青少年指導員用の備品保管倉庫や大根ふれあい館の設備を充実し、活動環境の向上を図りました。
問い合わせ:市民活動支援課
【電話】82-5118
【FAX】82-6793
【メール】siminkatudou@city.hadano.kanagawa.jp