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〈連載企画〉はだの浮世絵 and Miyanagaコレクション

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神奈川県秦野市

はだの浮世絵ギャラリーと宮永岳彦記念美術館の市所蔵作品を通じて、作品の時代背景や裏話を紹介します(詳しい解説やバックナンバーは市ホームページで公開中)。

●富士映える空に「北斎ブルー」
◎葛飾北斎「冨嶽三十六景江都駿河町三井見世略図」
あまりの人気により、当初の36図から全部で46図が出版された、葛飾北斎の「冨獄三十六景」。世界に影響を与えた名作の一つとして知られています。
「現金掛値無し」を看板に掲げ繁盛していた三井見世(越後屋呉服店)の大きな屋根の間に、凛(りん)とした姿で描かれた富士山が特徴的な今回の作品。上空に揚げられている「寿」と書かれた凧(たこ)と、屋根の上で作業する瓦職人の躍動感溢れる姿は、藍色のぼかしが引かれた空の高さをより一層強調しています。後に「北斎ブルー」と呼ばれた、鮮やかな色合いの化学染料「ベロ藍」が印象に残る1枚です。

●変わらない流行を描く
◎YUGOSLAVIA 宴 昭和48年
「流行はすぐに古くなる。流行に左右されないコスチュームはと考えたとき、歴史の中で生き続けてきた民族衣装なら永遠に古くならない」
これは、フラメンコの連作から一転、ヨーロッパの民族衣装をまとった美しい異国の女性を描くようになった宮永の言葉。これまで培ってきた「モード」の感性を封印し、悠久の美への一歩を踏み出しました。この作品のモデルは、日本で英語教師をしていたアメリカ人女性。逆光に輝くブロンドの髪と美しい肌に強いインスピレーションを感じた宮永は、彼女が帰国するまでの5年間、モデルとして描き続けました。

▼宮永岳彦記念美術館へ行こう
◇〈参加者募集〉美術館ワクワク探検 絵の描き方を学ぼう
とき:1月29日(土) 午後1時~3時
対象:市内在住の小・中学生20人(申し込み先着順)
費用:200円
申し込み:1月11日(火)~

◇クリアファイル販売中
販売場所:宮永岳彦記念美術館、図書館、ファミリーマート市役所前店
価格:1枚200円
◎人気作品をプリントしたデザインを追加

▽臨時休館のお知らせ
空調設備更新工事のため、休館します。
※市民ギャラリーの予約は、文化振興課へ電話。
とき:2月1日(火)~3月15日(火)

問い合わせ:文化振興課
【電話】86-6309

       

秦野市より市民のみなさまへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ー広報はだのー

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