9月9日~12日,30日の5日間、一般会計、3特別会計(国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療事業)、2企業会計(水道事業、公共下水道事業)に係る令和6年度決算審査を行いましたので、その要旨をお知らせします。
本紙2・3面には3つの分科会(総務、文教福祉、環境都市)それぞれの所管事業ごとの審査を、本紙4面には総括質疑の審査を掲載しています。
※要望は「要」と記載しています。
■総務分科会
所管:政策・総務・くらし安心・文化スポーツ・消防など
◇行財政最適化推進経費
[問]市民サービスの向上や業務改善につながるアイデアを募る職員提案は全ての職員から募集していると聞くが、その提案率はどのようか。また実現した提案内容はどのようか。
[答]令和6年度は557件の応募があり、職員数に対する提案率は約5割である。実現したものとしては、「職員の名札の見直し」があり、現在取り組んでいるものには、「子育てに係る小学3年生までの部分休暇の導入」などがある。
[要]この制度は、日々仕事をしていく中での困りごとの解決や、作業時間の短縮などに直接関わるため、一層の充実をお願いしたい。
◇車両集中管理費
[問]令和6年度における公用車両の事故件数は13件で自損事故が最多とのことだが、バックモニターやアラート装置といった安全機能の導入状況はどのようか。
[答]3年度以降に導入した車両には、自動ブレーキなど、7種類の先進安全機能が搭載され、6年度からはバックカメラや後方ドライブレコーダーを導入した。これにより、現時点で約4割の車両に先進安全機能が搭載されており、今後も更新の都度、順次導入していく。
◇市民によるまちづくり事業費
[問]まちづくり委員会の地区拠点は地域コミュニティの場のほか、地域住民の居場所にもなると考える。拠点の設置や運営に対する助成について、令和6年度の内訳はどのようか。
[答]地区拠点は本町地区、大根地区および鶴巻地区の3地区に設置しており、建物の賃借料、光熱費、通信費に対して助成している。内訳は本町地区に約76万円、大根地区に約60万円、鶴巻地区に約67万円を助成した。
◇救急活動業務費
[問]救急需要の増大に伴う労務負担の軽減などを目的に、マイナンバーカードを活用した救急業務(マイナ救急)の実証事業を市内の全救急隊6隊で実施したが、成果と課題はどのようか。
[答]マイナ救急の活用により傷病者の医療情報が把握でき、聞き取りに対する傷病者の負担を軽減することができた。一方、本事業はマイナンバーカードの所持とマイナ保険証の登録が前提のため、普及率が低いと効果的な運用が困難となる課題がある。
■文教福祉分科会
所管:福祉・こども健康・教育
◇児童福祉・発達支援給付費事業費
[問]発達支援が必要な児童を対象とした障害福祉サービスを提供する事業所のうち、保育所等訪問支援事業と障害児相談支援事業については、令和6年度に6事業所が開設されて利用者数も増加しているが、現状の課題はどのようか。
[答]支援の質の確保やサービス利用時の計画を保護者などが作成する「セルフプラン率」が高いことが課題である。6年度は、市内全事業所を対象に連絡会を開催して情報共有を行ったほか、新たな事業所を立ち上げる際に併設を求めるなど、相談支援事業所の確保に向けて取り組んでいる。
◇はたちのつどい経費
[問]令和7年はたちのつどいは、例年開催していたクアーズテック秦野カルチャーホールの改修工事により、会場をメタックス体育館はだのに変更したが、明るい雰囲気で開催された。会場の変更に伴い工夫した点はどのようか。
[答]実行委員会の企画を具現化するため、特設ステージの設営や、両サイドに大型スクリーンを設置し、2階席や後方の席からも楽しめるようにした。また、服装により着席場所を工夫するなど、参加者が快適に過ごせるよう配慮した。
◇健康づくり運動事業費
[問]生活習慣病のように、食事や運動、睡眠など、日々の過ごし方が影響する病気もある。より多くの市民が健康への意識を高め、健康づくりを実践できるようにするための取り組みはどのようか。
[答]出張型講座や公式クックパッドを活用した料理動画の配信などにより、子育てや仕事で忙しい若い世代へのアプローチに努めている。令和6年度は「OMOTANコイン健康ウォーキングポイント」を開始し、健康を意識するきっかけの一つとした。
◇訪問型個別支援事業費
[問]令和6年度は、新たな学びの場を求める児童・生徒への支援として、オンラインを活用した「はだのっ子eスクール」を開設したが、効果はどのようか。
[答]9人に支援を行い、初めはオンライン上で会話することも難しかった児童・生徒が、ゲームなどをきっかけに、支援員と会話ができ、オンライン上での支援から対面での支援につながった事例がある。

