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令和7年度予算を慎重に審査

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神奈川県秦野市

市長から提出された令和7年度予算案(一般会計予算、水道事業・公共下水道事業の2企業会計予算、国民健康保険事業・介護保険事業・後期高齢者医療事業の3特別会計予算)は、3月3日の本会議において、予算決算常任委員会に付託し、同委員会の各分科会で所管ごとに集中的な審査を行いました。(以下、各分科会における主な質疑や意見、各会派などの討論を掲載)

■総務分科会
所管:政策・総務・くらし安心・文化スポーツ・消防など
◇渋沢丘陵周辺土地利用構想策定事業費
[問]渋沢丘陵周辺土地利用構想
(仮称)は、国道246号バイパスの全線事業化を見据えた沿線の活性化と公共の福祉の増進につなげることを目的に策定するとのことだが、バイパスの全線開通までは時間がかかることが想定される中、どのような視点で構想を策定するのか。
[答]国道246号バイパスの開通後に、土地利用の可能性が広がり、渋沢丘陵の魅力がさらに高まるようなイメージが示せるよう検討を進めるとともに、現状の土地利用においても支障がないよう調整していきたいと考えている。

◇ふるさと寄附金推進事業費
[問]ふるさと寄附金の返礼品として、OMOTANコインの導入を検討するとのことだが、内容とスケジュールはどのようか。
[答]寄附者は、お店などの現地でふるさと納税ができ、その場でポイントを受け取り、速やかな決済が可能となる。令和7年度中に、現在展開しているOMOTANコインアプリを活用し、ふるさと納税ができるシステムの導入に向けて、事業者との調整を進めていく。

◇彫刻のあるまちづくり推進事業費
[問]市制施行70周年記念事業において、県立秦野戸川公園などで実施する野外彫刻展のスケジュールはどのようか。
[答]※マケット展の審査会で優秀作品に選ばれた入賞者に対して、令和6年度中に制作委託契約を結ぶが、制作期間として約6か月を要するため、野外彫刻の設置時期は7年11月下旬を予定している。

◇避難所環境整備事業費
[問]避難所における暑さ・寒さ対策については、全国的な課題であり、冷暖房の確保は、避難者の快適さや健康を守るために重要なことと考えるが、本市の空調設備における準備の状況はどのようか。
[答]クールスポットの設置などで適切な温度調整ができるよう整備しているほか、市内企業と災害時における冷暖房機材の供給に関する協定を令和5年5月に締結した。これらにより、避難所での寒暖差による疾病などの二次災害防止を図り、今後も避難所環境の向上に努めていく。

◇消防団車庫待機室整備事業費
[問]全国的に消防団員数が減少し、消滅の危機に直面している。その歯止めをかけるべく、存続に向けて最適化を図っているが、車庫待機室の用地の確保はどのようか。また、消防団の統廃合の取り組みはどのようか。
[答]消防団車庫待機室は、総合計画に位置付け、消防団車庫待機室整備計画を定め、建て替えを実施しているが、既存用地の立地条件などを考慮し、判断している。令和7年度は、渋沢第6分団第5部の車庫待機室について既存用地での建て替えを予定している。また、統廃合は、欠員による影響がないため、現在計画はしていない。

《総務常任委員会》
◎中村 英仁
○小山田 良弘
・大塚 毅
・原 聡
・相原 學
・八尋 伸二
・古木 勝久
・今井 実
◎は委員長、○は副委員長

■文教福祉分科会
所管:福祉・こども健康・教育
◇結婚支援事業費
[問]令和7年度に予定している近隣自治体と合同で開催する婚活イベントの内容はどのようか。
[答]合同開催する自治体との調整や、事業者からの提案により決定していくが、広域で開催する効果を結婚支援にとどめることなく、再訪を促すプログラムで実施し、合同で開催する自治体双方にとってメリットとなる取り組みを検討していきたい。
[要望]結婚や出産には多様な考えがあるため、庁内各課で連携し「女性と子どもが住みやすいまちづくり」につなげてほしい。

◇こども館管理運営費
[問]こども館では、学習室の利用者数を統計開始以降、最多の利用者数と見込んでいるが、全体の利用者数は近年同程度で推移している。令和7年度に行う事業内容はどのようか。
[答]幼児を対象とした体操や紙芝居を行う「キッズおやこひろば」事業のほか、小学生を対象に、こども絵画教室などを行う予定である。また、6年度も好評だった工場見学バスツアーや消防士などの夏休みお仕事体験事業にも、力を入れていきたい。

◇みらいの学び舎づくり推進事業費
[問]令和6年に策定した「みんなで考えるみらいの学校整備指針」に基づき、大根中学校区では学校の在り方について懇話会との意見交換を重ねているが、学校整備構想の策定に向けた7年度のスケジュールはどうか。
[答]月1回を基本に懇話会との意見交換を引き続き行い、9月頃に懇話会から市へ提言書を提出し、その後、庁内での議論や市民の意見を聞きながら、7年度末までに構想を策定する予定である。
[要望]大根地区の取り組みが、本市の今後の学校整備の参考として、重要な役割を担うことになると考える。財源に限りはあるが、可能な限り、子どもたちや地域の思いを聴きながら、行政も同じ方向を向いて整備してほしい。

◇第30回全国報徳サミット秦野市大会開催経費
[問]全国報徳サミットの開催は、市内外の多くの人に本市の魅力を伝える機会にすべきと考えるが、そのための取り組みはどのようか。
[答]※報徳仕法に係る講演会開催のほか、安居院庄七や草山貞胤の足跡をたどるツアーや、親子で参加できる体験を交えた講座などを検討している。また、パネルディスカッションや基調講演をはじめ、アトラクションの実施なども予定している。

◇特定健康診査等事業費
[問]特定保健指導の利用勧奨通知を外部委託で作成するとのことだが、期待される効果はどのようか。
[答]従来は対象者全員に同様の内容を送付していたが、対象者ごとに、過去3年間の診査結果をグラフで「見える化」し、生活習慣病の改善アドバイスを盛り込んだ通知を作成することで特定保健指導の利用を促進したいと考えている。

《文教福祉常任委員会》
◎福森 真司
○間地 薫
・石川 潤
・桑原 昌之
・中村 知也
・川口 薫
・小菅 基司
・横溝 泰世

◎用語解説
※マケット…西洋美術用語で模型やひな型のこと。
※報徳仕法… 二宮尊徳の教えに基づいて飢饉や災害で荒廃した農村を復興した政策のこと。

       

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