一般会計、3特別会計(国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療事業)、2企業会計(水道事業、公共下水道事業)に係る令和5年度決算審査を行いましたので、その要旨をお知らせします。
審査は総括質疑、歳入の質疑を行ったほか、3つの分科会(総務、文教福祉、環境都市)で、それぞれの所管事業ごとに審査しました。
《令和5年度各会計決算額》
※令和4年度と比べると、歳入決算額は25億6,532万円の増(プラス2.6%)、歳出決算額は32億5,224万円の増(プラス3.4%)でした。
▼水道事業会計
◇管路耐震化・更新事業費について
[問]水道の耐震化率と今後の見通しはどのようか。
[答]令和5年度末の基幹管路の耐震化率は、52.3%と、はだの上下水道ビジョンにおける計画値の48.9%を上回っている。今後も、計画の最終年度である12年度末の耐震化率61.9%を目指し、着実に進めていく。
〈採決の結果〉
委員会 可決および認定(賛成全員)
本会議 可決および認定(賛成多数)
▼公共下水道事業会計
〈採決の結果〉
委員会 可決および認定(賛成全員)
本会議 可決および認定(賛成多数)
▼国民健康保険事業特別会計
〈採決の結果〉
委員会 認定(賛成多数)
本会議 認定(賛成多数)
▼後期高齢者医療事業特別会計
◇1日人間ドック事業費について
[問]体力的に1日人間ドックを受検することができない場合の対応はどのようか。
[答]1日人間ドックの受検が難しい場合は、検査項目が少なく、時間も短い後期高齢者健康診査を案内している。
〈採決の結果〉
委員会 認定(賛成多数)
本会議 認定(賛成多数)
▼介護保険事業特別会計
◇認知症地域支援・ケア向上事業費について
[問]各地域高齢者支援センターには、認知症地域支援推進員を1人配置しているとのことだが、年齢や認知症への不安から、運転免許証を返納せざるを得なかった高齢者に対する相談支援の体制はどのようか。
[答]神奈川県警と認知症の恐れがある高齢者の情報を共有する協定を締結し、18人の相談に対応した。差し迫った問題はなかったが、地域高齢者支援センターの紹介などを行った。
〈採決の結果〉
委員会 認定(賛成多数)
本会議 認定(賛成多数)
■総括質疑
◇妊娠・出産環境の整備について
[問]産科有床診療所の整備支援の取り組み状況とその効果はどのようか。
[答]関係機関との協議を進めるとともに、上限1億円の補助制度の創設などにより、令和5年11月に産科有床診療所の開設を実現することができた。
◇地球温暖化対策の推進について
[問]市域全体への働きかけや、市役所の取り組みなど各種事業を推進した結果、二酸化炭素排出量をどの程度削減することができたのか。
[答]市域全体では、令和3年度実績で、平成25年度と比べ25.8%、市役所の事務事業では、令和5年度実績で、平成25年度と比べ33.7%の二酸化炭素排出量を削減することができた。
◇表丹沢魅力づくり構想の推進について
[問]表丹沢で楽しむことのできる体験コンテンツを担う人材として、OMOTANガイドの育成に取り組んだとのことだが、その目的とガイドの運用状況はどのようか。
[答]来訪者の満足度を高め、2度、3度と訪れたくなるような体験コンテンツを提供できる人材としての活躍を目的とするOMOTANガイドの育成に取り組んだ。最終的に14人の参加者のうち、11人をOMOTANガイドに認定し、そのうち3人は令和6年4月の丹沢まつりで案内人としてデビューし、アンケートでは大変良かったとの声が届いている。
◇駅周辺市街地の取り組みについて
[問]秦野駅北口周辺における、令和5年度の社会実験では、どのような成果や課題が導き出されたのか。
[答]7月に実施の際は周辺店舗への回遊性を高める効果があることなどを確認し、11月に実施の際は景観を生かした空間づくりに滞留時間を延ばす効果があることなどを確認した。課題は利用者ニーズを踏まえた実施方法を検討する必要があること、時間帯で一時的な渋滞が発生したため、周辺道路への対応を検討する必要があることと考えている。
■歳入の質疑
◇寄附金について
[問]本市と同程度の人口規模でありながら、多額のふるさと寄附金を集めている自治体もある。その差を埋めるために、本市も新たな取り組みが必要と思うがどうか。
[答]業務運営について、外部委託する自治体も多くある中、本市は職員がほぼ全ての業務を行っている。このため、業務運営の戦略的な展開にやや欠ける面がある。このことから、他の自治体の取り組みや専門事業者の意見を参考に改善を図っていく。
◇決算に係る採決の結果
○:賛成
●:反対
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【HP】https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1724717206541/index.html