■一般会計 環境都市分科会
◇資源分別回収推進事業費
[問]大規模災害時には、想像を絶する量の廃棄物が発生するため、平常時から無駄なものをなくすべきである。本事業において、ごみの減量や分別の徹底など、さまざまな啓発を行っているが、災害廃棄物に関する啓発状況と今後の取り組みはどうか。
[答]市民向けハンドブック「災害時のごみ出しガイド」などを通じて、ごみの分別方法や注意点など、平常時との違いを周知している。今後も過去の大規模災害の状況を教訓とし、災害時の廃棄物対策について、機会を捉えながら啓発する。
[要望]市民に日頃から災害時に対する備えを意識してもらえるよう引き続き、防災担当部局とも連携を図りながら周知・啓発に努めてほしい。
◇農業経営基盤強化促進事業費
[問]農業者は労働時間が長く最低賃金に満たない状況が推察されるため、作物の生産に要している経費や労働時間について調査すべきと考えるが、本市の見解はどうか。また、今後の農業者支援の在り方はどのようか。
[答]県の指標でおおよその所得や労働時間などを農業者自身が算定でき、効率的な作業体系による時間の削減につながるものと考える。また、家族経営協定制度や認定農業者への補助制度の周知など、引き続き農業者自ら農業経営や労働環境を改善する意識を醸成できるよう支援していく。
[要望]農業者の労働時間に対する収入が少ないことが課題であり、労働環境が改善されるよう、今後も取り組んでほしい。
◇4駅にぎわい活性化推進事業費
[問]駅ごとに設けたにぎわい創造検討懇話会を開催し、住民、事業者、学生などと将来のまちの在り方を共有していくとのことだが、懇話会の進捗状況と、令和6年度の取り組み方針はどのようか。
[答]懇話会では、ワークショップやまち歩きを通じてまちの魅力の再発見や課題の整理を行い、さまざまな立場からにぎわいにつながるアイデアが挙がっている。6年度は、アイデアを一つずつ試しながら効果を検証し、段階的に進めていく。
◇ミライエ秦野の家賃(歳入予算)
[問]令和6年度のミライエ秦野の家賃収入については、2200万円が歳入予算として計上されているが、5年度予算と比較して減額となっている理由はどのようか。
[答]従来は、事業収支がプラスとなる入居率8割で積算していたが、一定の周期で入居世帯が入れ替わるため、予算編成時の実態に即して、6年度は7割と積算したものである。現在、入居率は回復傾向にあり、予算以上の歳入確保に努めていく。
■一般会計に係る討論
〈本会議での反対討論〉
道路事業などを優先しているが、子ども・子育て支援施策を優先すべきであることなどから、反対する。
〈本会議での賛成討論〉
ふるさと秦野の輝く未来へ歩みを着実に進めていこうとする令和6年度予算は、過去最大規模となった。
子育て支援施策として、小児医療費の助成を18 歳まで拡充することや、自然災害の危機感が高まる中、防災・減災対策のさらなる強化を図っていること、表丹沢の魅力づくりと小田急線4駅周辺のにぎわい創造に向けた取り組みを加速させていることなどを評価する。
地球温暖化対策について、環境や経済への影響など現状をよく分析し、先を見据えた対策を講じること、将来にわたる持続的な発展を目指し、より安心・安全な女性と子どもが住みやすいまちづくりを推進してほしい。
〈採決の結果〉
委員会 原案可決(賛成多数)
本会議 原案可決(賛成多数)