■50億円もの市税が投入される事業なのに 秦野市民16万人の民意は一体いつ問われるのか
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無所属 伊藤 大輔
●一 戸川地区の都市基盤整備について
[問]市道51号線周辺を通学路とする子どもや親は、これから始まる大型工事や周辺環境の激変を知る由もないと考えるが、市道51号線で通学する児童・生徒数はどうか。
[答]小・中学校の児童・生徒を合わせて約480人が利用している。
[意見]今後約10年間で、2人に1人の児童・生徒が影響を受けることを見逃してはいけない。
[問]北地区以外の市民は直接関係がないと思うかもしれないが、各事業にかかる費用はどのようか。
[答]これまで戸川土地区画整理事業の支援で生じた費用は約1・1億円で、今後は約5億円と試算する。都市計画道路と矢坪沢水路整備の両事業の合計では約40億円の見込みだったが、矢坪沢の計画見直しなどで2、3割増加を見込む。
[意見]市長のプロジェクトである中学校給食の実現に約80億円を要しているが、当該事業はそれに次ぐ大型事業である。中学校給食は、市長選挙の争点となり、公約に掲げた市長が当選した時点である程度の民意は得られている。しかし、当該事業は市税が約50億円投入されるのに地権者の3分の2以上である80人程度の合意だけで推し進められようとしている。
[問]地権者以外の市民約16万人の民意は一体いつ問われるのか。
[答]基本的にこの事業は、本市全体の民意を問うものではない。
■国道246号バイパスの1日も早い全線開通を
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創和会 諸星 光
●一 地域コミュニティの在り方について
[問]現在の自治会は、役員のなり手不足と高齢化が課題であるため、若い世代や子育て世代が参加しやすい自治会活動に環境を改善すべきと考えるがどうか。
[答]地域の関心を高め、愛着を持ってもらえるような取り組みを自治会連合会の会議などで情報共有を行い、自治会に参加しやすい環境づくりにつなげていきたい。
●二 パートナーシップ宣誓制度について
[問]一人でも多くの人に利用してもらうため、制度の周知や性的少数者などの多様性に対する理解の促進について、取り組みはどうか。
[答]これまで映画会などを実施してきたが、今後も、講演会の開催やチラシの配布など、さまざまな方法による啓発に努めていく。
●三 国道246号バイパスの早期実現に向けて
[問]以前、秦野中井インターチェンジ以西の未事業化区間における早期全線事業化と整備促進に向けたアクセス道路、渋沢小原(こばら)線の重要性を提案したが、現在の状況と今後の取り組みはどのようか。
[答]将来に向けて検討が必要な道路として位置付けられ、県が整備すべき道路であると認識している。関係部局との打ち合わせや情報の共有を進めながら、最終的に、未事業化区間の早期事業化につなげていきたい。
■自治会DXにさらなるメリットを
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市民クラブ 八尋 伸二
●一 自治会DXの進捗について
[問]自治会の加入状況と※「いちのいち」の普及状況はどのようか。
[答]令和5年度は、報告を受けていない自治会もあるが、その自治会には4年度の加入世帯数を入れて算出すると56・98%となり、年々減少傾向にある。また「いちのいち」の普及は現在240自治会中148自治会が活用している。
[問]2年12月から3年1月に実施した自治会未加入者へのアンケートをどう分析したのか。
[答]自治会に加入しない主な理由は「役員をやりたくない」が最も多く、その背景には「役員の負担が大きい」、次に多い「加入するメリットを感じない」の背景には、「自治会の活動に関心がない」といった状況があると分析している。
[問]自治会の役員が高齢化している中、「いちのいち」をより一層活用してもらうためにも、操作を忘れた場合に確認ができるよう、メリットや操作方法などを動画にすべきと考えるがどうか。
[答]これまでも高齢者を中心にメリットなどが分からず利用しづらいといった声がある。動画を作成することでメリットや操作方法を視覚的に分かりやすく説明できると考えており、前向きに検討する。
[要望]座間市のように「自治会員優待制度」を設けるほか、中小企業を特別な自治会として位置付け、「いちのいち」の安否確認機能を利用できるようにしてほしい。
■駅前広場直近の今泉土地区画整理事業C地区「早期計画提示」
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自民党秦野 高橋 文雄
●一 震生湖周辺整備について
[問]本市有数の観光地であり、にぎわい創造の拠点でもある震生湖の今後の計画はどのようか。
[答]令和5年9月予定の記念事業で新たな橋のデザインを公開する。太鼓橋の架け替えにより湖畔周辺の散策道の整備は一定程度完了するが、今後も来訪者の動向を捉え、震生湖の特性を生かしながら中井町との連携の下、取り組んでいく。
●二 秦野駅南部(今泉)土地区画整理事業について
[問]本事業は都市計画決定から40年以上経過したが、これまでC地区の都市基盤整備方針の地区住民への説明不足を指摘してきた。地元説明会や意向調査、都市計画除外の時期は、着工から完成までの行程表の提示は、どのようか。
[答]C地区全体の説明会は開催していないため、関係自治会の役員などに時期や開催方法などを相談する。県は整備方針におおむね了解しているが、住民の合意形成や区域の変更などには地域の協力が必要であり時間を要する。B地区完了後、速やかに本格化できるよう早期に整備計画を策定したい。
●三 市道71号線の整備について
[問]通学路でありながら踏み切り付近に歩道がなく危険な状態だが、今後の道路改良の予定はどうか。
[答]地権者との交渉を順次進め、最終的には踏み切り部分の拡幅や、道路両側に歩道を設置する予定で、令和10年度の完成を目指す。
◎用語解説
※「いちのいち」…小田急電鉄株式会社が開発した、自治会の電子回覧板機能や防犯・防災情報の発信を行うことができる自治会専用のSNSサービスのこと。