~輝くふるさと秦野の未来を切り開くため 積極果敢に挑む予算 原案可決~
市長から提出された令和5年度予算案のうち、「一般会計予算」、そして「水道事業」、「公共下水道事業」の2企業会計予算、さらに「国民健康保険事業」、「介護保険事業」、「後期高齢者医療事業」の3特別会計予算の各議案については、3月2日の本会議において予算決算常任委員会に付託しました。
同委員会は、3月3日、6日、7日に5年度予算審査を行うための各分科会を開催し、所管ごとに集中的な審査を行った後、3月24日に座長報告と採決を行い、本会議で審議の結果、原案のとおり可決しました。
(以下質疑、討論などの要旨を掲載)
なお、審査の詳細については秦野市議会ホームページの会議録検索システムをご覧ください。(令和5年3月第1回定例月会議の会議録は、5月下旬からご覧いただけます。)
〈令和5年度各会計予算額〉
■一般会計 総務分科会
◇公債費について
[問]令和3年度に借り入れた臨時財政対策債については今後の償還に備え、財政調整基金に積み立てていた財源を活用し、繰上償還を行うことで利子負担を軽減できるとのことだが、その効果額はどのようか。
[答]対象である臨時財政対策債は、地方公共団体金融機構から借り入れているが、5年9月までに繰上償還した場合、償還の期限となる23年度までの総額で661万7000円の利子負担の軽減を見込んでいる。
[要望]今後も、未来への投資や負担軽減につながる施策に積極的に取り組み、歳入の確保や歳出の削減に努め、市民に分かりやすく健全な財政運営に努めてほしい。
◇自治会連合会活動支援事業費について
[問]市の行事や防犯、防災情報にパソコンやスマートフォンを通してアクセスできる、自治会SNSアプリ「いちのいち」は、操作が不慣れな人への対応や、なりすましの対策が必要と考えるがどうか。
[答]各自治会で、操作が不慣れな高齢者には見守りを兼ねて回覧板を回す工夫をしている。なりすましがあった場合は、管理者である小田急電鉄株式会社が不適切な投稿を削除するなど、安全な運用に努めている。
◇固定資産税賦課費について
[問]固定資産の適切な把握、評価を図るため、家屋の異動状況調査を毎年度実施しているが、令和5年度はAIを用いた業務改善を行うとのことである。期待される効果はどうか。
[答]従来は、課税の基準となる毎年1月1日時点の空中写真を目視により見比べて差異を抽出していたが、AIの機能を活用することで、取り壊された建物と新築したものを的確に把握し、事務の効率化を推進するものである。
◇消防施設維持補修事業費について
[問]消防施設の老朽化による設備更新や職場環境の改善をするため、必要な施設の改修をすべきと考えるが、令和5年度における計画はどうか。
[答]鶴巻・大根の2分署で予定しており、鶴巻分署は仮眠室を除く空調設備の更新を、大根分署は事務室の床などの内装工事を中心とした施設の改修を予定している。
[要望]大根分署は、建設から45年が経過し、敷地も狭いため、将来的には移転再整備も視野に入れていると思うが、今後も職場環境の整備に取り組んでほしい。