障害のある方も、日常生活や様々な活動の中で周囲の理解や配慮があれば、できることがたくさんあります。お互いが支え合い、ともに生きていくことができる地域共生社会を目指し、心の中にある「バリア」を取り除くことから始めませんか。
●障害者手帳を知ろう
障害者手帳は3種類。日常生活に必要な障害福祉サービスや日常生活用具、補装具、手当などの受給といった社会生活の支援を受け取るために必要な手帳です。
それぞれの内容や、手帳を持っている人への手助けのヒントを紹介します。
〈障害者手帳所持者〉
・手帳所持者合計8501人
・身体障害4992人
・知的障害1762人
・精神障害1747人
令和4年3月31日現在の市内の手帳所持者数
●身体障害者手帳(4992人)
視覚・聴覚障害、肢体不自由のほか、心臓、腎臓や小腸など体の内部に重い疾患を持っている方が持つ手帳です。
パラスポーツへの参加や見学は、障害者を理解する良い機会となります。
〈手助けのヒント〉
・困っている方がいたら「何かお手伝いしましょうか」と声をかけましょう。
・点字ブロックには物を置かないようにしましょう。
・聴覚に障害のある方には、筆談やゆっくり、はっきりした口形で話しかけましょう。
・内部障害のため、外見では障害者手帳を持っているかどうかが分かりにくい方もいるため、外見だけで判断しないようにしましょう。
●療育手帳(1762人)
生まれつき知的に障害があるなど、社会生活への適応が苦手な方や、支援が必要な方が持つ手帳です。18歳の確定診断で障害等級が決まります。コミュニケーションや対人関係を築くのが苦手な方もいます。
〈手助けのヒント〉
・話かけるときは、「はっきり」、「ゆっくり」、「丁寧に」を心がけましょう。
・「具体的」な内容を「分かりやすく」説明しましょう。
・障害の理解に努め、温かい目で見守ってもらえると心が救われます。
[障害の特性]
・おおごえを出す
・ぶつぶつひとり言を言う
・いつもの場所だと落ち着く
・とびはねる
障害の特性によっては、このような行為をして気持ちを落ち着かせたりします
●精神障害者保健福祉手帳(1747人)
統合失調症やうつ病、てんかんなどの精神障害により、長期にわたり日常生活または社会生活への制約がある方が持つ手帳です。他の2つの手帳と異なり、2年ごとの更新が必要となります。
不安な様子
〈手助けのヒント〉
・心の病気や精神障害について偏見を持たず、正しい知識を持ちましょう。
・気を遣わずに普通に接してください。
・混乱しているような時には、そっと見守ってください。
[心のバリアを溶かすピアサポーターの活躍]
日々出会う友人や仲間に、「癒された」、「理解してもらえて嬉しかった」と感じる経験は誰にでもあるはず。
同じような障害や病気を経験している者同士が、その経験をともに共感しあい、支えあうことをピアサポートといい、この活動を行う人をピアサポーターといいます。
本市では、ピアサポーターを養成し、相談会で当事者の悩みを聞いたり、地元の学生などに自身の体験を発表するなど、精神障害の理解を深める活動をしています。
▼ヘルプマーク
・内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、外見では分からなくても支援を必要としている方がいます。
・電車やバス内で席を譲る、困っているようであれば声をかけるなど、思いやりのある行動をお願いします。
▼12月3日から9日は、『障害者週間』
・高齢者や難病、発達障害、高次脳機能障害、重症心身障害など、障害者手帳を持っていなくても日常生活に困難を感じている方はたくさんいます。
・すべての人が過ごしやすい社会。困っている人に優しいまち。そんな秦野市をみんなで目指しませんか。
・障害について詳しい内容を知りたい方は、「障害のことを知ろう」という冊子(無料)があります。
「障害のことを知ろう」二次元コード
【HP】https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1666863255081/index.html
◎ヘルプマークは、支援が必要なことを周囲に分かってもらいたい方に配布しています。
◎ヘルプマークを携帯している方は、みんなのトイレや身体障害者用駐車場も利用することができます。
問合せ:障害福祉課
【電話】82-7616